『Apopia:スイート・ナイトメア』開発者Onon氏インタビュー:8年の歳月と心の叫びが詰まった衝撃作の裏側
童話のような世界観と、深淵なテーマが融合したアドベンチャーゲーム『Apopia:スイート・ナイトメア』。その開発者であるOnon氏への独占インタビューがGame*Sparkにて公開されました。本記事では、インタビュー内容を分かりやすくまとめ、ゲームの魅力と開発秘話を深掘りします。【注意:ネタバレが含まれます。未プレイの方はクリア後に読むことを推奨します】
8年の歳月をかけて生まれた、唯一無二の物語
『Apopia:スイート・ナイトメア』は、ウサギたちが暮らす不思議な国「ヨーグルト」を舞台に、少女「マイ」が冒険を繰り広げるポイント&クリック型アドベンチャーゲームです。一見メルヘンな世界観ながら、親との確執、孤独、自己肯定感といった普遍的なテーマを扱い、多くのプレイヤーの心を掴んでいます。
「ジャンルが可能性を縛るべきではない」開発者の強い信念
Onon氏は、ゲーム開発においてジャンルの枠にとらわれるべきではないと語ります。本作では、ポイント&クリック型アドベンチャーをベースに、バラエティ豊かなミニゲームを導入することで、プレイヤーに飽きさせない工夫が凝らされています。「ミニゲームは作りたいから作ったのではなく、この体験には必要だから作られたもの」と、ゲーム体験を最優先に考えた開発姿勢が伺えます。
セリフは文字通り「泣きながら」書かれた
物語の核心に迫る場面で、Onon氏はセリフを書きながら実際に涙を流したと明かします。特に、マイやリーダーウサギ「モリー」のバックストーリーは、作者自身の両親との関係から着想を得たもので、感情の深さがプレイヤーに強く伝わっています。ゲームを通して伝えたいメッセージは、シンプルながらも力強い「あなたは一人じゃない」という言葉です。
開発の苦労と、そこから得られた教訓
『Apopia:スイート・ナイトメア』の開発には、なんと8年という歳月が費やされました。当初の計画では想定していなかった要素の追加や、度重なる修正により、開発は難航しました。Onon氏は、制作規模の見誤りとコミュニケーション不足を反省点として挙げ、今後のゲーム開発に活かしたいと語っています。
影響を受けた作品と、アートスタイルの秘密
本作のアートスタイルは、『Earthbound(MOTHER)』や『ゆめにっき』、コミックアーティストZacGormanからの影響を受けています。また、作者自身の手の震えが、独特の躍動感のある線画を生み出すきっかけになったことも明かされました。終末SF的な設定は、当初のアイデアに由来するものですが、物語を深め、プレイヤーに共感してもらうために変更されたそうです。
究極の選択と、作者からのメッセージ
物語の終盤、プレイヤーは主人公「マイ」の運命を左右する究極の選択を迫られます。Onon氏は、このエンディングについて、「過去は変えられないが、今の自分をどう生きるか」というメッセージを込めたと語ります。作者自身は「I’mMai(僕はマイ)」を選び、自分に正直に生きることの大切さを強調しました。
『Apopia:スイート・ナイトメア』は、PC(