Vaundy、テート美術館YBA展テーマソング「シンギュラリティ」に込めた想いとは?英国アートへの深い愛情を語る
2026年5月11日まで東京・国立新美術館で開催中の『テート美術館―YBA&BEYOND世界を変えた90s英国アート』の公式テーマソング「シンギュラリティ」を手掛けたVaundy。多忙なツアー活動と並行して、驚異的なスピードで楽曲をリリースし続ける彼が、この楽曲に込めた想いや、英国の音楽・アートへの深い愛情を語りました。
YBA展との出会いと「シンギュラリティ」誕生秘話
2025年にロンドンのテート・モダンでパフォーマンスを行った実績もあるVaundy。今回のテーマソングは、以前から心に留めていた楽曲を、YBA展という特別な機会に合わせて完成させたといいます。
「『シンギュラリティ』にはもともと原型があって、それも英国で作った曲でした。1~2年前に作って完成していなかったものを、せっかくだからこの機会に仕上げたら合うんじゃないかなと思ったんです。歌詞も、僕なりに芸術とか、もの作りとか、人に見せるとか、そういうことを人はどういう心境でやっているのかな?それって一種自分の中の特異点を探す作業だったりするのかな?とか、いろいろ考えて作りました」
楽曲は、表現者としてのVaundy自身の葛藤や探求を反映しており、Vaundyならではのファンクチューンに乗せて、聴く者の心に響きます。
YBAとは?Vaundyに影響を与えた英国アート
YBA(YoungBritishArtist)とは、90年代の英国で活躍した若手ビジュアル・アーティストたちの総称。ダミアン・ハーストやトレイシー・エミンなど、既存のルールにとらわれず、独自の価値観でアートシーンを席巻しました。
Vaundyは、YBAの作品を多数収蔵するテート美術館に足繁く通っており、特にマイケル・クレイグ=マーティンの作品『EyeoftheStorm』に感銘を受け、今回の楽曲ジャケットに採用しています。
「マイケル・クレイグ=マーティンの作品は一回観たら絶対に思い出せるというか、目に入ったあとに“あの人だ”と言って作品が出てくる。どの作品を観ても“この人ってこうだよね”があるという時点で、僕はすごいと思っちゃうし、今回は僕が観たなかでいちばん好きだなと思った作品をジャケットに使わせていただきました」
英国音楽との繋がりと「気張り過ぎない」精神
Vaundyと英国を結びつけるのは、音楽です。10代後半から洋楽を聴き始め、デヴィッド・ボウイなどの楽曲を通じて、自然と英国音楽の影響を受けてきました。
「大人になってからボウイって誰なのかちゃんと調べていたら、“あれ、彼の曲だったんだ!”みたいな。あとからあとからいろんなことを知って、蓋を開けてみたら僕は英国からいろんなものをもらっていたんですよ」
また、ロンドンでの音楽制作やパフォーマンスを通じて、「気張り過ぎない」ことの大切さを学んだと語ります。
「力を入れ過ぎずにもの作りをするということですね。英国に行くようになってから、本当に残っていくのは、気を抜いていてもカッコ良いものだよねって思うようになりました。意識しないところにこそ、実は本当の味があったりするのかもしれないと思うようになりました。それは日本にいても一緒で、僕が持っているものも、気を抜くことで出てきた風味なのかもしれない──と。そういう風に考え方が変わったかもしれません」
『テート美術館―YBA&BEYOND世界を変えた90s英国アート』展情報
【東京展】
- 会期:2026年2月11日(水・祝)~2026年5月11日(月)
- 会場:国立新美術館企画展示室2E
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【京都展】
- 会期:2026年6月3日(水)~2026年9月6日(日)
- 会場:京都市京セラ美術館
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