山崎賢人を大河ドラマ「ジョン万」主演に起用した理由とは?制作統括が明かす“万次郎像”とオファー秘話
2028年の放送を予定しているNHK大河ドラマ第67作「ジョン万」。主演を務めるのは、俳優の山崎賢人さんです。4月9日に開催された制作発表記者会見で、制作統括の家冨未央氏が、山崎さんの起用理由やオファーの経緯について語りました。今回は、その内容を詳しくご紹介します。
山崎賢人の起用理由:万次郎像と重なる純粋な輝き
家冨氏は、山崎さんを主演に起用した理由について、まず彼の「ど真ん中での活躍」と「輝き」を挙げました。しかし、それだけではありません。山崎さんは、「作品を観る時に、いろんな方が横にいらっしゃいますよね。その方たちを決して邪魔をせず、でも一座としての味をすごく活かすような、真ん中の方」だと感じたそうです。
さらに、「あまり『こう見てください』というような打ち出しをいい意味であまりないというか、観る人に優しく委ねるようなところがある」と、山崎さんの控えめな存在感も魅力だと語りました。そして、山崎さんと会った際に、「1つひとつ目にするものや触れるものに対するリアクションや気づきがとても純粋で、本当に輝くように驚いたり、びっくりしたり、喜んだり『もっと知りたい』という反応を見せたりする方」だったと明かし、その「反応の鮮明さ」こそが、「ジョン万次郎」こと中濱万次郎そのものだと確信したと語りました。
オファーの経緯:信頼関係を築くための丁寧な対話
大河ドラマの主演決定の経緯について、家冨氏は「作品によっていろいろあるのではないかと思います」と前置きしつつ、今回の場合は「彼にこの役をぜひやってみてもらいたい」という強い思いから始まったと明かしました。しかし、大河ドラマの主演は、「簡単に引き受けられるような長さとスケールではない」ため、事務所側との「丁寧な対話」を重ねたそうです。
「お互いを知り、長い期間ワンチームとして同じ船に乗れるかどうかを判断していただくまで、会話を重ねていった」と語り、一度オファーしてすぐに決まるものではなく、「しっかりやり取りを重ねた上で決まった」と明かしました。この企画の場合、「こちらも確認したいことや、お互いに信頼し合ってさまざまなことを乗り越えていけるか」という点を確かめる必要があったため、時間をかけて信頼関係を築いたことが、山崎さんの起用につながったと言えるでしょう。
「ジョン万」とは?
「ジョン万」は、歴史に名を残すはずではなかった貧しい漁師が、漂流の末にアメリカに渡り、日本を救う“知と技”を得て一流の船乗りとなる物語。19世紀の日米と太平洋を舞台に、命がけのサバイバルと遥かなる再会のロマンを描きます。脚本は、これまでに数々のヒット作を手がけた藤本有紀氏が務めます。