市川團子、20歳が挑む新たな挑戦!『獨道中五十三驛』で祖父・猿翁の魂を受け継ぐ
歌舞伎界の次世代を担う市川團子さん(20歳)が、2026年3月に開幕する鶴屋南北の『獨道中五十三驛(ひとりたびごじゅうさんつぎ)』に主演します。社会人になって初の主演となる本作で、團子さんは13役を早替りで演じきるという、驚くべき挑戦に挑みます。
スーパー歌舞伎から古典への挑戦
2012年にスーパー歌舞伎『ヤマトタケル』で市川團子を襲名し、2024年には同作で主演を務め上げた團子さん。令和の歌舞伎ファンから次世代のキーパーソンとして注目を集めています。2025年には松竹創立130周年記念の通し狂言『義経千本桜』にも出演し、その実力を発揮しました。
今回の『獨道中五十三驛』は、鶴屋南北が当時大流行していた『東海道中膝栗毛』に着想を得て創作した演目。團子さんは、この作品が持つてんこ盛りのエンターテイメントを大切にしたいと語ります。そして、その表現のためには基礎をしっかりやる必要があるとも考えているようです。
祖父・市川猿之助との繋がり
『獨道中五十三驛』は、1981年に團子さんの祖父である三代目市川猿之助(後の二代目市川猿翁)によって通しで復活上演され、大ヒットを記録しました。猿之助丈が新たに創作した早替り舞踊「写本東驛路」も、本作の見どころの一つです。
團子さんは、祖父が早替りを通じて女方の基礎を身に着けたように、今回の早替り舞踊に一生懸命取り組み、自身の基礎を固めたいと意気込みを語ります。特に、女方から女方への早替りの難しさに言及し、役柄の演じ分けに力を入れることを明かしました。
「誠実さと情熱」を受け継ぐ
團子さんは、祖父市川猿翁について、「舞台にかける情熱がすさまじかった」と語ります。どの舞台を見ても大汗をかき、観客に楽しんでほしいという思いが伝わってきて、その誠実さと情熱こそが受け継ぎたいスピリットだと述べています。
早替りは、役者本人だけでなく、裏方の方々の支えがあってこそ実現できること。團子さんは、裏の皆様としっかり息を合わせて、スムーズな早替りを目指す決意を表明しました。
ギャップ萌え必至!道哲役への挑戦
13役の中で、團子さんにとって最も遠いキャラクターは、土手の道哲の中年坊主。コミカルな所作や声色が求められるこの役について、團子さんは「年齢的にかなりおじさんに見えるように少しオーバーに演じてちょうど良くなるのではないかな」とコメント。ギャップ萌えが期待できる役柄です。
今回の挑戦を通して、市川團子さんは、祖父・市川猿翁の魂を受け継ぎ、新たな歌舞伎の世界を切り開いていくことでしょう。今後の活躍に、ますます期待が高まります。