伝説の10時間超ドキュメンタリー『歌舞伎役者片岡仁左衛門』17年ぶり劇場上映!映画『国宝』原作者・吉田修一氏も感銘
昭和から平成にかけて歌舞伎界を支えた十三代目片岡仁左衛門の名舞台と素顔に迫る、10時間46分という圧倒的な長尺ドキュメンタリー映画『歌舞伎役者十三代目片岡仁左衛門』が、5月16日(木)から6月12日(水)まで、東京都内の映画館で上映されます。
十三代目片岡仁左衛門の33回忌と羽田澄子監督の生誕100年を記念
今回の特集上映は、十三代目片岡仁左衛門の三十三回忌、そして本作を監督した羽田澄子さんの生誕100年を記念して実現しました。1992年から1994年にかけて制作されたこの作品は、その長尺ゆえに上映機会が限られ、ソフト化や配信もされていません。そのため、“伝説の作品”として歌舞伎ファンから長年待ち望まれていました。
貴重な舞台映像と稽古風景、そして“品格”
劇中では、『寿曽我対面』『菅原伝授手習鑑』『恋飛脚大和往来』、そして十三代目片岡仁左衛門が最後の舞台を務めた『八陣守護城』など、貴重な舞台映像に加え、稽古風景や芸談も収録。芸に生涯を捧げた名優の姿と、その“品格”を余すことなく映し出しています。
映画『国宝』原作者・吉田修一氏も絶賛!
大ヒット映画『国宝』の原作者である吉田修一氏も、本作を鑑賞し、小説執筆の参考にしたことを明かしています。羽田監督宛てのメールでは、稽古風景の臨場感や、視覚に頼らない世界の豊かさに深い感銘を受けたと語っています。
吉田修一氏は、盲目の役者が登場する『国宝』の執筆にあたり、本作からインスピレーションを得たとのこと。「暖簾を揺らす風、嵯峨野の庭先で鳴くひぐらしの声、風鈴の音……きっとあれが目が不自由になった仁左衛門さんに見えていた美しい世界の姿なのだと思います。」とコメントしています。
上映スケジュール
上映は期間ごとに巻ごとに分けて実施され、最終週には全6作品を日替わりで上映します。歌舞伎ファンはもちろん、映画『国宝』や『木挽町のあだ討ち』など歌舞伎を題材にした作品をきっかけに興味を持った方にも、貴重な鑑賞機会となるでしょう。
- 5月16日~5月22日:第1巻『若鮎の巻』(102分)/第2巻『人と芸の巻上』(94分)
- 5月23日~5月29日:第3巻『人と芸の巻中』(101分)/第4巻『人と芸の巻下』(105分)
- 5月30日~6月5日:第5巻『孫右衛門の巻』(86分)/第6巻『登仙の巻』(158分)
- 6月6日~6月12日:上記全6作品を日替わり上映
この機会に、歌舞伎の世界と十三代目片岡仁左衛門の魅力に触れてみてはいかがでしょうか。