小川直也vs吉田秀彦「平成の巌流島」秘話!榊原信行氏が語る舞台裏と“爆勝宣言”に込めた想い
2005年大晦日、格闘技ファンなら誰もが記憶するであろう伝説の試合、柔道王・吉田秀彦vs暴走王・小川直也。その裏側と、試合を彩った破壊王・橋本真也さんのテーマ曲「爆勝宣言」に込められた想いを、RIZINの榊原信行CEOと小川直也氏自身の言葉で振り返ります。
PRIDE黄金期を彩った禁断のカード
小川直也氏は、バルセロナ五輪柔道銀メダリストとして、その後プロレスラーとしても活躍。PRIDEとハッスルに参戦し、多くのファンを魅了しました。そのPRIDEにおいて実現したのが、明大柔道部の先輩後輩である吉田秀彦選手との対戦です。「水と油の関係」とまで言われた両雄の会見は、異様な緊張感に包まれ、伝説となりました。
榊原氏は当時を振り返り「普通なら避けて通りたいマッチアップ」と語ります。しかし、「プロとしての決断で、禁断のパンドラの箱を開ける」覚悟でこの試合を実現させました。「小川さんのほうが大変だったと思う。そこを一歩踏み込んで『やったるか』みたいな、そういう覚悟が決められるところがすごい」と、小川氏の勇気を称賛しています。
視聴率記録を更新!大みそか格闘技戦争を制す
2005年当時、大晦日はK-1とPRIDEがそれぞれ大会を中継する「大みそか格闘技戦争」の真っ只中。PRIDEは03、04年とK-1の視聴率に及ばなかったものの、05年大晦日には平均視聴率17%、瞬間最高27.7%を記録し、初めてK-1を上回りました(ビデオリサーチ調べ)。
榊原氏は「日本人対決では、日本の格闘技史で記憶に残る試合」と断言し、この試合をボクシングの薬師寺保栄vs辰吉丈一郎、キックボクシングの那須川天心vs武尊といった伝説の試合と並べています。
史上最多観客動員!そして、破壊王への想い
この試合は、史上最多となる4万9801人の大観衆をさいたまスーパーアリーナに集めました。この記録は現在も破られていません。しかし、同年7月には小川氏とともにハッスル立ち上げに参加した破壊王・橋本真也さんが急逝。悲しみを乗り越え、吉田戦の入場時、小川氏は破壊王のトレードマークである白いハチマキを締め、「爆勝宣言」に乗ってリングに上がりました。
榊原氏は「感動的だったなあ…」と当時を振り返り、小川氏は「そういうのもこっちに好きにやらせてくれた。そこは感謝している」と、「爆勝宣言」の使用を認めてくれた榊原氏に謝意を伝えています。「入場の時はこれしかないでしょ、と。何かあるんだよ、自分の中で。あれこれ考えず、パッと(確信した)」と、破壊王への深い想いを語りました。
試合では小川選手は吉田選手に左足首をへし折られて敗北を喫しましたが、「爆勝宣言」の音色は多くのファンの記憶に深く刻まれています。