熊本の秘境「託麻新四国八十八ケ所巡り」40年の時を超え全札所復活!100周年記念で欠番解消、新たな旅の魅力
熊本市東区の託麻三山(神園山、小山山、戸島山)周辺に広がる「託麻新四国八十八ケ所巡り」が、約40年ぶりに全88ヶ所の札所を揃え、新たなスタートを切りました。今年は創設100周年という節目。地域住民の熱意が結集し、欠番となっていた3ヶ所を復活させたことで、より魅力的な巡拝ルートが完成しました。
1926年創業の歴史と、途絶えていた巡拝
「託麻新四国八十八ケ所巡り」は、1926年に地元の寺の住職、故上野富八氏を中心に地域住民の手によって作られました。それぞれの家庭が石仏やほこらを自費で設置し、約20キロの道のりを巡る巡拝は、地元の人々にとって大切な文化の一部でした。しかし、時代の流れとともに、転居や相続などの理由で管理されなくなった札所が現れ、特に56番の地蔵菩薩像は40年以上前に所在不明となっていました。
保存会から実行委員会へ、住民の想いが繋ぐ
1987年に保存会が発足し、欠番の補填を目指しましたが、全てを埋めることはできませんでした。その後、保存会は解散。しかし、2012年に「たくま八十八ケ所巡り実行委員会」が設立され、毎年4月に巡拝を続けることで、その想いは受け継がれてきました。そして、創設100周年を前に、住民たちは最後の3ヶ所を復活させるべく動き出しました。
奇跡の復活!失われた石仏と新たな札所
住民が管理していた地蔵菩薩像2体と、近くの寺の薬師如来像が新たに加わり、ついに88ヶ所全てが揃いました。さらに、所有者の転居で寺に預けられていた石仏も、住民の手によって自宅敷地内に戻され、完全な巡拝ルートが復活しました。今年は4日に巡拝を予定していましたが、雨天のため中止。代わりに、四国の札所の砂を踏みながら礼拝する「お砂踏み」が行われ、約120人が参加しました。
未来へ繋ぐ、託麻新四国八十八ケ所巡りの魅力
実行委員長の西山剛志氏は「100年という節目に全ての札所を揃えることができてありがたい。今後欠けることがないように維持していきたい」と語りました。「託麻新四国八十八ケ所巡り」は熊本市の「郷土文化財」にも認定されており、その場所は