『マーティ・シュプリーム世界をつかめ』スゴ腕スタッフが明かす舞台裏!撮影初日に起きた奇跡
話題の映画『マーティ・シュプリーム世界をつかめ』。1950年代の東京が忠実に再現されていると話題ですが、その裏には凄腕の美術・衣装スタッフたちの情熱と努力がありました。ロサンゼルスのジャパン・ハウス・ロサンゼルスで行われたトークパネルの模様をレポートします!
映画を特別なものにした、準備期間と情熱
映画の美術監督ジャック・フィスク、衣装デザイナーミヤコ・ベリッツィ、セットデコレーターアダム・ウィリスの3人は、テレンス・マリック監督やデヴィッド・リンチ監督といった映画界の巨匠たちと仕事をしてきた実力者たち。今回の作品について、ベリッツィさんは「撮影開始の1~2年前から準備期間が長く、それ自体が珍しかった」と語ります。普段は慌ただしい撮影に入るケースが多い中、今回の作品は監督のジョシュ・サフディが脚本執筆段階からスタッフにヒントを与え、じっくりと準備を進めることができたのです。
フィスクさんも「脚本を読んだらやることが山積みで、それがまた私を奮い立たせてくれました」と、制作の規模の大きさと挑戦への期待を語っています。
細部までこだわり抜いた、50年代の東京再現
ウィリスさんは、ニューヨークでの大規模な撮影に正直な戸惑いも感じていたそうですが、プロデューサーの熱意と、ジョシュ・サフディ監督のリアリティへのこだわりに背中を押され、参加を決意します。特に苦労したのは、ニューヨークの街並みを50年代の東京に変貌させること。建物だけでなく、オーニングや看板など、街の細部にまで時代考証を施し、徹底的にリアリティを追求しました。
ベリッツィさんは、1950年代の東京を再現するために、衣装のリサーチに膨大な時間を費やしたと明かします。キャラクターの背景や時代背景を深く理解し、それぞれの衣装に物語を込めるように心がけたそうです。ティモシー・シャラメ演じるマーティの衣装だけでなく、エキストラの衣装にもこだわり、当時の日本人の生活様式やファッションを忠実に再現しました。
日本での撮影がもたらした感動
クライマックスのシーンは、日本の東宝スタジオで撮影されました。フィスクさんは「『ゴジラ-1.0』を製作したスタジオで撮影できたことがとても嬉しかった」と語り、日本の映画界への敬意を表しています。日本のクルーの高い技術力とプロ意識にも感銘を受け、スムーズな撮影を実現できたそうです。
ベリッツィさんは、日本での撮影で、エキストラの協力に感謝の言葉を述べています。厳しい寒さの中、長時間座りっぱなしだったエキストラたちが、一度も文句を言わなかったことに心を打たれたそうです。
撮影初日に起きた奇跡
3人は口を揃えて、撮影初日が作品の方向性を決定づけたと語ります。ロウアー・イースト・サイドのオーチャード・ストリートで撮影された最初のシーンを見た瞬間、全員の認識が一致し、作品への情熱がさらに高まったそうです。
ウィリスさんは「セットがあまりにもリアルで、スタッフが本物の照明スイッチを探して灯りをつけようとする、なんてことが起きたりして(笑)。それが一番の褒め言葉ですよね」と、完成度の高さをアピールしました。
『マーティ・シュプリーム世界をつかめ』は、細部までこだわり抜かれた美術と衣装、そしてスタッフとキャストの情熱が融合した、傑作と言えるでしょう。ぜひ劇場で、50年代の東京を舞台にした感動の物語を体験してください!