武尊、劇的なKO勝利で有終の美!悪夢乗り越え、ベルトを置きリングに座礼
K-1元3階級制覇王者の武尊(34)が、2月29日に行われた「ONESAMURAI1」で、ロッタン・ジットムアンノン(28)=タイ=との再戦を5回TKO勝利で飾り、有終の美を飾りました。引退試合となったこの一戦で、武尊はONEフライ級キックボクシング暫定世界王座を戴冠し、長年の夢を叶えました。
悪夢との戦い
試合後の会見で武尊は、引退試合に向けての苦悩を告白。「試合前に弱音は吐きたくなかったが、毎日自分が失神している夢とか、足を骨折している夢とかを見ていた。みんなの期待を裏切っちゃうとか。だから、生きて帰れてよかった」と、心身の不安を乗り越えての勝利に安堵の表情を見せました。
ONEでの挑戦と成長
武尊は、2022年6月に那須川天心(27)との世紀の一戦を経験した後、休養を経てONEChampionshipへ移籍。海外の強豪との戦いを通して、自身の弱さを認識し、新たな戦い方と体づくりを追求してきました。「ONEに来て、自分の弱さを認識できた。ONEで感じた弱さや、体が壊れているところ、弱いところをちゃんと認識した上で、それに合った戦い方、体づくりを最後にバチッとはめられたかな」と、ONEでの挑戦が自身の成長に繋がったことを語りました。
最後の戦い、そして感謝
試合では、不気味な笑みを浮かべながら積極的に打ち合い、計4度のダウンを奪う圧倒的なパフォーマンスを見せました。最終ラウンドはほぼノーガードで攻撃に挑み、「(現役ラストは)殴り合いたいなと(笑)。ロッタンのパンチをもっともらいたいなと」と、格闘技への愛情を語りました。試合後、武尊はベルトとグローブをリングに置き、深々と頭を下げ、長年の格闘技人生に感謝の思いを込めました。「格闘技と出会ってなかったら、ろくでもない人生だったなと思うし、最高の人生にしてくれたのは格闘技のおかげなので、感謝しかない」と、涙を浮かべながら万感を込めて締めくくりました。
武尊選手の引退は、日本の格闘技界にとって大きな損失ですが、その功績と情熱は、多くのファンに感動を与え、次世代の格闘家へと受け継がれていくことでしょう。