ポルトU-13監督が語る「強さの秘訣」は?日本サッカーへの熱いメッセージと課題
3月から4月にかけて開催されたジュニア年代の国際大会「コパ・トレーロス2026」に、ポルトガル1部リーグの名門FCポルトのアカデミーU-13チームが参加しました。決勝では鹿島アントラーズのジュニアユースに惜しくも敗れ準優勝に終わりましたが、その戦いぶりは多くの関係者に印象を与えました。大会に参加したFCポルトU-13のルイ・ペドロ・モダス・パチェコ監督に、試合を振り返るとともに、ポルトガルと日本サッカーの違い、そして今後の日本サッカーの発展について話を聞きました。
鹿島アントラーズへのリスペクトと悔しさ
決勝での鹿島アントラーズとの対戦を振り返り、パチェコ監督は「鹿島の方が一枚上手でした。彼らにおめでとうと言いたいです。2回対戦しましたが、彼らが2回とも勝ちました。彼らは優勝にふさわしいチームです」と、相手への敬意を述べました。同時に、「悲しいですし、悔しさもありますが、それがサッカーです」と、勝利への強い執念も滲ませました。
FCポルト育成の秘訣は「ゲーム」を重視すること
パチェコ監督は、FCポルトのアカデミーにおける育成の秘訣について、「トレーニングでは『ゲーム』を最優先します。とにかく、何度も、何度も、何度もゲームを行います。5対5、7対7、3対3などです」と語りました。組織的なプレーをベースにしつつも、選手に自由を与え、自ら判断し、プレーする自由を尊重することが、個性豊かなスター選手を輩出する秘訣だと考えているようです。
日本サッカーへの称賛と課題
今大会を通じて、パチェコ監督は「日本人選手たちは非常に気に入りました」と、日本の選手たちを高く評価しました。「彼らのメンタリティは素晴らしいですね。個々の技術も非常に高い。非常にインテンシティが高く、フィジカルも優れています」と、その実力を認め、「日本サッカーは正しい方向に進んでいると思います」と、今後の発展に期待を寄せました。
しかし、ポルトガルに追いつくためには、「『練習』ではなく、サッカーという『ゲーム』そのものを何度も、何度も、何度も、何度もすることです」と指摘します。ポルトガルでは、「選手たちは四六時中、道端や学校でもサッカーをしています。一人ひとりのサッカーに費やす圧倒的な蓄積された時間があり、それが成長したときのレベルアップに大きく寄与しています」と、幼少期からのサッカー経験の重要性を強調しました。
指導者への理解が更なるレベルアップの鍵
さらに、パチェコ監督は、指導者によるトレーニング方法の理解も重要だと指摘します。「日本のチーム、コーディネーター、コーチたちが、この2つの側面で成長できれば、日本サッカーのレベルはさらに高まるでしょう」と、指導者の育成にも目を向けました。
今回の「コパ・トレーロス」のような海外クラブとの交流は、育成年代の選手たちにとって貴重な経験となり、日本サッカーの更なる発展に繋がるでしょう。パチェコ監督の熱いメッセージは、今後の日本サッカー界に大きな影響を与えるかもしれません。