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ツユもお酒も飲みたくなる“粋”な蕎麦2選!江戸生まれの「花巻蕎麦」を東西の食通が徹底比較

投稿日:2025年12月31日

年越し蕎麦にもぴったりな花巻蕎麦。東の食ジャーナリストマッキー牧元さんと、西のグルメ王門上武司さんが、おすすめの一皿を持ち寄り、その魅力を語り合います。今回は、蕎麦を語る上で欠かせない「粋」という言葉がぴったりな、花巻蕎麦にフォーカス!

江戸っ子に感謝!花巻蕎麦の魅力とは?

花巻蕎麦を前にすると、その発想力に毎回感嘆してしまうと牧元さん。まずは香りで一杯、ツユで一杯、わさびで一杯…と、ついつい飲み進めてしまう一杯です。「どんだけ飲ませんだい!」と自問自答しながらも、最後のツユ一滴まで飲み干してしまうほど。

『蕎麦カネイ』の花巻蕎麦を徹底解剖

東京・西荻窪にある『蕎麦カネイ』花巻蕎麦(1350円)は、ふたを開けた瞬間に広がる磯の香りが食欲をそそります。「江戸を代表する種物蕎麦でありながら、今や花巻の“ふた”を扱う道具店はほとんどない」と牧元さん。

八切りの有明産海苔が散り散りになる様子は、まさにそのもの。まずはふたを開けて香りを楽しみ、再びふたを閉めて開けると、海苔が輝いている様子が目に飛び込んできます。

ひと口目は、海苔を丼の縁に寄せてツユを一口。『蕎麦カネイ』こっくりと甘辛い甘汁に、海苔の旨みが加わります。次に、海苔を箸でちぎり、蕎麦と一緒にたぐると、海苔の旨みの後から蕎麦が追いかけてくる絶妙なハーモニー。

温められても弱らない蕎麦のたくましさやさしい甘み、そして淡い草の香りも魅力です。千切った海苔にちょんとのせたわさびと一緒に蕎麦をたぐると、ツユ、海苔、わさび、蕎麦が口の中で響き合い、至福のひとときを味わえます。

蕎麦を食べ終えたら、蕎麦湯を入れ、ツユと溶け込んだ海苔の旨さと蕎麦湯が渾然一体となった、丸く深い味わいをじっくりと楽しみましょう。

江戸の粋を味わう旅へ

牧元さんは、「江戸にいらして、そんな花巻を、楽しみませんか?」と門上さんに呼びかけました。花巻蕎麦を通して、江戸の粋を感じてみてはいかがでしょうか。

店舗情報

店名:『蕎麦カネイ』

住所:東京都杉並区西荻南3-16-5

電話:非公開

営業時間:11時半〜20時(19時半LO)

休日:水、第2・4火

交通:JR中央線ほか西荻窪駅南口から徒歩2分

マッキー牧元さんの公式サイトはこちら

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