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長野・善光寺門前の活気を生んだ30年の熱量「まず自分たちがやりたいことをやる」増澤珠美さんの挑戦

投稿日:2026年04月08日

長野市・善光寺門前町。歴史ある古い街並みが残るこのエリアに、近年若い世代や移住者を中心に空き家をリノベーションしたお店が増え、活気を取り戻しています。一体、この賑わいはどこから来たのでしょうか?

「まちのために」じゃない、私的な熱量が場を育てる

行政の再開発や大手資本の介入ではなく、まちに暮らす人々の「面白い!」という熱い想いが、善光寺門前の賑わいを育ててきたのです。その中心人物の一人が、企画編集室「ナノグラフィカ」の増澤珠美さん。

増澤さんは、1992年に長野市権堂のアートスペース「ネオンホール」の運営に関わるなど、30年以上にわたり善光寺門前に根を張ってきました。まちの魅力を発信する冊子の発行、まち歩きの企画、イベントの開催、青年部の立ち上げなど、その活動は多岐にわたります。

「私利私欲が先で、公共性は後からついてくる」

増澤さんはそう語ります。誰かに頼まれたからではなく、まずは自分たちがやりたいことをやる。その私的な熱量が人を呼び、場を育て、気づけばまちの空気そのものを変えていたのです。

アートスペース「ネオンホール」から始まった物語

長野市中心部から北へ向かい、増澤さんが最初に訪れたのはアートスペース「ネオンホール」。ライブ、アート、演劇、映像作品、お笑いなど、ジャンルレスなパフォーマンスが行われるこの場所は、地域の企業や人々からの寄贈によって少しずつ機材や家具を揃えてきたそうです。

大学3年生の夏、真面目な学生たちの中で居心地の悪さを感じていた増澤さんは、同級生の誘いで「ネオンホール」を訪れ、そこで出会ったインスタレーションという現代アートに衝撃を受けました。そこから、表現の場を創り出すことの面白さに目覚めたのです。

増澤さんの30年間の歩みは、善光寺門前の活性化の歴史そのものと言えるでしょう。自分たちが面白いと感じることを追求し続けた結果、まちに新たな魅力が生まれ、多くの人々が訪れる場所へと変わっていったのです。

善光寺門前の事例は、地域活性化のヒントを与えてくれます。行政や企業に頼るだけでなく、地域に暮らす人々一人ひとりの「好き」や「面白い」が、未来のまちづくりを動かす力になるのかもしれません。

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