月収51万でも感じる「老後の崖」…氷河期世代が今さら気づいた「デフレの正体」
「ランチで1,000円消える」現実に直面した55歳会社員の憂鬱
大手関連会社に勤め、月収51万円を得ている55歳のTさん。一見すると「勝ち組」のように見える彼ですが、ある日のコンビニで「ランチを買うだけで千円札が消える」事実に衝撃を受けました。若い頃なら600円もあれば十分だった昼食代が、いまや1,000円を軽々と超える時代。定年まであと5年というタイミングで、Tさんは自分の財布の紐と将来の生活に、言葉にできない底知れぬ不安を覚えたのです。
安くて幸せだったあの頃の「代償」は、未来からの前借りだった
就職氷河期世代であるTさんが社会に出たのは、バブル崩壊の余波が残る1994年。しかし、皮肉にも彼らにとっては、牛丼280円、ハンバーガー80円という「デフレの恩恵」を受け続けた時代でもありました。給料が大きく伸びなくても、物価が安いため「そこそこ楽しい生活」が維持できていたのです。しかし、この安さは企業が利益を削り、賃金を据え置くことで成り立っていた「未来からの前借り」に過ぎませんでした。本来、私たちの給与や退職金として支払われるはずだった原資が、安売り競争のために消えていた事実に、多くの人が気づかないまま月日が流れてしまったのです。
「貯蓄から投資へ」…今からでもできる老後への備えとは?
物価が上昇し、かつての「安い生活」が崩壊した今、私たちにはどのような選択肢があるのでしょうか。会社員として安定した給与を得ていても、インフレの影響で実質的な購買力は低下し続けています。これからの時代に重要なのは、預金だけで資産を守ろうとするのではなく、「資産を増やす」という視点を持つことです。例えば、NISA(少額投資非課税制度)などを活用したインフレに負けない資産運用など、今できる対策を始めることが重要です。詳細は金融庁の