「ありがたい」佐藤愛子さんが残した最期の言葉。102年の波乱万丈な人生に幕
「わがまま放題、天衣無縫に」102歳で旅立った佐藤愛子さんの生涯
「戦う作家」として多くの読者に愛された佐藤愛子さんが、102歳でその生涯を閉じました。娘である杉山響子さんが発表したコメントによると、最期の言葉は「ありがたい」だったそうです。数年前から認知症を患い施設に入居していた佐藤さんですが、旅立つ直前には、娘さんとつないだ手を力強く握り返すという温かい最期だったといいます。杉山さんは「大正、昭和、平成、令和を駆け抜け、わがまま放題、天衣無縫に生き抜いた102年。こんな幸せな人生はない」と、母の生き様を称えました。
心に残る言葉と圧倒的なエネルギー
佐藤愛子さんは、直木賞受賞作『戦いすんで日が暮れて』をはじめ、晩年のエッセイ『九十歳。何がめでたい』が大ベストセラーとなるなど、世代を超えて多くの人々に勇気を与えてきました。どんな困難もユーモアと強さで切り拓いていく姿勢は、今の時代を生きる私たちにとっても大きな指標です。「本当にありがたいねえ」という最期の言葉には、激動の時代を駆け抜けた佐藤さんの、全てを受け入れるような優しさと感謝が込められているように感じられます。その波乱万丈かつ天衣無縫な生き方は、これからも多くの読者の心の中で生き続けることでしょう。