「初診は半年待ち」もザラ?なぜ今「発達障害」と診断される子どもが急増しているのか
急増する診断数、その裏にある意外な真実とは
最近、周囲で「うちの子、発達障害かも?」と悩む声を耳にする機会が増えていませんか。文部科学省の調査では、小・中学校で支援が必要な児童・生徒の割合は8.8%にまで上昇しています。また、海外でも自閉スペクトラム症の診断数は数十年で飛躍的に増えており、もはや社会全体の関心事となっています。しかし、これは「障害そのものが増えている」だけではありません。社会の理解が進み、早期発見の仕組みが整ったことで、これまで見過ごされてきた特性が診断として表れるようになったという「社会の変化」が大きな要因なのです。
実は存在しない「発達障害専門医」のリアル
いざ病院を探そうとしても「初診予約は数ヵ月先」という壁にぶつかり、途方に暮れる親御さんは少なくありません。実は、日本には「発達障害専門医」という公的な専門資格は存在しません。小児科医や精神科医が、それぞれの経験と知識に基づいて診療を行っているのが現状です。そのため、どの病院を選べばよいのか迷ってしまうのは当然のこと。「小児神経」「児童精神」など、似たような診療科が並ぶ中で、本当にわが子の特性を正しく理解し、納得のいく支援を提案してくれる医療機関を見極める力が必要とされています。
正しい支援に繋がるために知っておくべきこと
診断数が増えた背景には、診断基準の精緻化や、私たち一人ひとりの発達障害に対する意識の向上が深く関わっています。「障害が増えた」と過度に不安がるのではなく、まずは「特性を正しく理解する」ことが第一歩です。松浦有佑さんの著書『