セルビアの首都で大規模デモが勃発 鉄道駅崩落事故から1年以上、市民の怒りは収まらず
なぜ今、若者たちが立ち上がったのか?ベオグラードの緊張状態
2026年5月23日、セルビアの首都ベオグラードで、ブチッチ大統領の政権に対する大規模な反政府デモが発生しました。大学生を中心とした数万人の市民が中心部に集結し、政権の強権的な姿勢に対して強い抗議の声を上げました。集会自体は当初平和的に進行していましたが、一部のグループが機動隊と衝突し、催涙スプレーや発煙筒が使用されるなど、街は一時騒然とした空気に包まれました。
悲劇の鉄道駅崩落事故から1年、消えない不信感
今回のデモがこれほどまでに過熱している背景には、2024年11月に発生した鉄道駅での凄惨なコンクリート屋根崩落事故があります。この事故で16名もの尊い命が失われましたが、多くの市民は、その後の改修工事における汚職やずさんな管理体制が事故を招いたと確信しています。事故から1年以上が経過した今も、政府による責任追及や真相究明が不十分であるとして、市民の怒りは収まるどころか、むしろ政権への不信感となって拡大し続けています。
封じ込めを図る政府と、高まる若者のエネルギー
政府はデモ隊の集結を阻むため、ベオグラード発着の全列車を運休にするという強硬策に出ましたが、それでも全国から駆けつけた若者たちの意志を止めることはできませんでした。2025年には汚職問題で首相が辞任に追い込まれるという異例の事態もありましたが、現在の政権は依然として厳しい態度を崩していません。「学生の勝利」を掲げる若者たちと、強権的な姿勢を強める当局との対立は、今後もセルビア国内の情勢を大きく左右することになりそうです。最新の国際情勢については、