“泣き虫先生”山口良治さんが死去 ドラマ「スクール☆ウォーズ」のモデルとして伝説を残した情熱の指導者
弱小校を全国制覇へ導いた伝説の指導者・山口良治さん
ドラマ「スクール☆ウォーズ」のモデルとなり、多くの人の心を揺さぶった“泣き虫先生”こと、元伏見工業高校ラグビー部監督の山口良治(やまぐち・よしはる)さんが、29日に亡くなりました。83歳でした。日本代表選手としても活躍した山口さんは、無名の公立校だった伏見工業を熱血指導で鍛え上げ、1980年度の全国大会で初優勝へと導いた伝説的な指導者です。
「お前たち、かっこいいぞ!」教え子と育んだ絆は永遠に
山口さんの指導者人生は決して平坦なものではありませんでした。着任当初は選手から反発を受けることもありましたが、0対112という屈辱的な大敗をきっかけに、体当たりの指導で生徒たちと向き合い続けました。平尾誠二さんや大八木淳史さんといった名選手を世に送り出し、選手と涙を流しながら勝利を分かち合う姿は多くの日本人の感動を呼びました。1992年度の全国大会優勝後のインタビューで叫んだ「お前たち、かっこいいぞ!」という言葉は、今も語り継がれる名シーンです。
教育者として貫いた「山口イズム」の功績
2010年に脳こうそくを発症してからも、後遺症と闘いながら講演活動や後進の育成に尽力し続けた山口さん。その愛情あふれる指導は、ラグビーの枠を超えて「真の教育」として高く評価され、2013年には日本人初となる「IRBラグビースピリット賞」も受賞しました。監督を退任してからも教え子が絶えず報告に訪れる姿からは、彼がいかに多くの人から愛されていたかが分かります。日本のラグビー界に情熱を灯し続けた山口さんの功績は、これからも教え子たちによって受け継がれていくことでしょう。心よりご冥福をお祈りいたします。