「スクール☆ウォーズ」モデル、山口良治さん死去 83歳 愛したラグビーと教え子たち
「泣き虫先生」が遺した大きな功績
ドラマ「スクール☆ウォーズ」のモデルとなり、「泣き虫先生」として親しまれたラグビー元日本代表の山口良治さんが、29日朝、脳梗塞のため京都市内の病院で亡くなりました。83歳でした。山口さんは、荒廃していた京都の伏見工をわずか数年で全国優勝へと導き、多くの若者に夢と希望を与えた伝説的な指導者です。彼の情熱的な姿は、今なお多くの人の心に深く刻まれています。
伝説のスタートと教え子との絆
福井県出身の山口さんは、現役時代には日本代表としてラグビーの母国・イングランドを相手に大健闘を見せるなど、トップ選手として活躍しました。1974年に伏見工の体育教師として赴任した当時は、校内暴力や非行が問題となる難しい環境でしたが、「信は力なり」の精神で生徒たちと向き合いました。その熱血指導で育て上げた教え子の中には、平尾誠二さんをはじめ、田中史朗選手や松田力也選手など、日本ラグビー界を牽引するスター選手たちが名を連ねています。
最期まで願い続けた「花園」への思い
山口さんは、2013年に脳梗塞を患いながらも懸命にリハビリを続け、愛する伏見工から校名が変わった京都工学院の戦いを見守り続けていました。昨年、同校が花園出場を逃した際には「私が生きているうちにもう一度でいいから、花園に連れて行ってほしい」と切実な思いを明かしていました。その願いは叶わぬものとなりましたが、彼がラグビーを通じて教えてくれた「仲間を信じる心」や「決してあきらめない姿勢」は、これからも日本中のラグビーファンの胸に生き続けることでしょう。心よりご冥福をお祈りいたします。