「6000万円あるから大丈夫」の油断が命取り?旅行三昧の元会社員を襲った“8年後の悲劇”
「人生のご褒美」がまさかの家計破綻へ…なぜ貯蓄は消えたのか
「長年働いた自分へのご褒美」として、退職金を贅沢に使ってしまう人は少なくありません。60歳で退職し、貯蓄6,000万円という十分な資産を手にした誠一さん(仮名・67歳)もその一人でした。住宅ローンも完済し、老後は夫婦で「やりたいことをやる」と決め、ビジネスクラスでの海外旅行や高級ホテル宿泊など、華やかなセカンドライフをスタートさせました。しかし、わずか8年後、彼が直面したのは「ジリ貧老後」という厳しい現実でした。何が彼らの家計を狂わせたのでしょうか。
「見えない支出」が貯蓄を削る…年金生活の甘い罠
多くの人が見落としがちなのが、「年金だけで生活できる」という誤解です。総務省の『家計調査』によると、65歳以上の夫婦無職世帯では、平均して月に約4.2万円の赤字が発生しています。誠一さんは「旅行代を使っているから貯蓄が減る」と考えていましたが、実際には、何もしなくても毎月生活費のために貯蓄を切り崩していたのです。旅行という「目立つ支出」に気を取られ、日々の「静かな支出」の積み重ねを見過ごしてしまったことが、資産を想像以上の速さで枯渇させる原因となりました。
未来の自分を苦しめないための「資産管理」とは
老後の不安を解消するためには、まずは現実を知ることから始める必要があります。例えば、自分が何歳まで生きるのかを想定した「出口戦略」を立てておくことが重要です。以下の金融庁のサイトでは、自分の年金受給額や資産状況に合わせたライフプランのシミュレーションが可能です。