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「べらぼう」脚本家・森下佳子、蔦重の心の闇と創作への欲望を赤裸々に語る【最終回】

投稿日:2025年12月14日

大河ドラマ『べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~』が本日最終回を迎える。脚本家・森下佳子が、物語に込めた思いを語るインタビュー後編。蔦重てい歌麿の複雑な三角関係、蔦重の自己肯定感の低さ、そして一橋治済との対比に迫る。

蔦重とてい、歌麿の三角関係に隠された普遍的な感情

ドラマで描かれた蔦重、てい、歌麿の三角関係は、多くの視聴者の心を掴んだ。森下佳子は、この関係性について「世の中、言えない思いの方が実は多いんじゃないかな」と語る。周りが歌麿の気持ちに気づいている中で、蔦重だけが鈍感である点については、「割とそんなもんじゃないかな」と現実的な視点を提示。

歌麿が蔦重に抱く切ない思いを表現した「俺のほしいものは何ひとつくれねえんだ」というセリフや、蔦重とていが結ばれた夜の歌麿の行動には、特別な感情が込められている。森下佳子は、もし自分が女性だったら蔦重の隣にいる道もあったかもしれないという思いから、歌麿の画号を「千代女」にしたという裏話も明かした。

蔦重の鈍感さと繊細さ、そして親に捨てられた過去

蔦重は、周囲の感情に鈍感である一方で、商売人として人の欲望や気持ちを読み取ることに長けている。森下佳子は、蔦重が「自分のことを誰かが好きだとは、あまり思っていない」と分析。親に捨てられたという過去が、自己肯定感の低さに繋がっているのではないかと推測する。

蔦重は、仕事や目標に向かって走ることで、周囲との関係を構築していく。森下佳子は、自身の経験から「世の中の人は私に基本無関心、もしくは嫌いであろう」という前提で生きており、蔦重のキャラクターにその自身の感情を投影したことを告白した。

創作への欲望と「血脈vs文化」の対比

蔦重は、人を乗せるのが上手く、遠慮なく作家陣にダメ出しをするなど、強い個性を持つ。森下佳子は、それは仕事だからこそできることだと説明し、自身の創作活動においても同様の姿勢で臨んでいることを語った。

ドラマでは、一橋治済蔦重の対比も描かれている。森下佳子は、この対比を「血脈vs文化」と表現し、蔦重が文化を創造することで、血脈の欠如を補おうとしたのではないかと解釈している。

森下佳子のインタビューを通して、『べらぼう』に込められた深いテーマと、脚本家自身の創作観が明らかになった。最終回を迎える大河ドラマ『べらぼう』から、今後も目が離せない。

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