全国で百貨店が減少するなか、なぜ東急百貨店は“百貨店”の名を掲げ直すのか?渋谷再開発の裏側にある戦略とは
「百貨店」の概念が進化する?点在するショップを「面」で捉える新戦略
全国で百貨店の閉鎖が相次ぎ、業界全体が大きな転換期を迎えるなか、株式会社東急百貨店が掲げる新たな戦略に注目が集まっています。TOKYOFMの番組「ALFALINKpresentsBRANDNEWLINK」に登場した、店舗運営事業部の赤田敏彦さんは、渋谷で進む100年に1度の再開発を背景に、「百貨店のあり方」を根本から問い直していると語りました。現在、渋谷駅周辺には「東急百貨店」という看板を掲げた単独店舗はありません。しかし、渋谷ヒカリエ内の「ShinQs」や「渋谷スクランブルスクエア」のコスメフロアなど、東急百貨店が運営するショップを合計すると、実は百貨店1店舗分に相当する約3万平方メートルもの広さになるのです。「点在するこれらの店舗を“点”ではなく“面”として連携させ、渋谷という街の価値を最大化すること」こそが、赤田さんの担う渋谷戦略の核心です。
「フード」と「ビューティー」が鍵!これからの渋谷を楽しむための仕掛け
2029年度の竣工を目指す「ShibuyaUpperWestProject」など、文化と芸術が融合した新しい街づくりが進む一方で、東急百貨店は現在の渋谷を支える存在として、「フード」と「ビューティー」という2つのカテゴリーを戦略的に強化しています。日常的に足を運びたくなる「食」の発見を促す「渋谷フードディスカバリー」や、最新トレンドを発信する「SHIBUYABEAUTYJAM」といったプロジェクトを通じて、街全体の回遊性を高める取り組みを行っています。かつての大きな箱としての百貨店から、街全体を一つのプラットフォームと捉える新しい形へ。「百貨店」という伝統的な名前をあえて掲げ直す真意には、単なる物販の場にとどまらず、街の文化を創り出すという東急百貨店の強い意志が込められています。これからの渋谷の風景がどう変わっていくのか、引き続き注視していきたいですね。
詳しくは、