温暖化で食卓から魚が消える?京大発「水産革命」がゲノム編集で挑む未来の地魚とは
かつての「水産大国」日本に迫る危機
日本人の食卓に欠かせないお魚。しかし、スーパーで「最近、魚の値段が高くなったな」と感じることはありませんか?実は、かつて世界トップを誇った日本の漁獲量は、1980年代をピークに約7割も減少しています。深刻な人手不足に加え、地球温暖化による海水温の上昇が追い打ちをかけ、天然魚はもちろん、安定供給を担うはずの養殖業までもが窮地に立たされています。
「20度の壁」を超える!ゲノム編集が変える養殖の常識
宮城県女川町で盛んなギンザケの養殖現場では、海水温が20℃を超えると魚が死んでしまうという切実な問題に直面しています。この現状を打破しようと立ち上がったのが、京都大学発のスタートアップ企業「リージョナルフィッシュ」です。彼らが武器にするのは、最先端の「ゲノム編集技術」。従来の品種改良よりも圧倒的に早いスピードで、例えば「筋肉量が多くて食べ応えのあるマダイ」や「肝が大きいカワハギ」など、効率よく成長し、環境変化にも強い「新たな地魚」の開発に成功しています。
大手企業も注目!「フードテック」で持続可能な漁業へ
この技術には、セブン&アイ・ホールディングスやミツカンなど、大手企業もこぞって出資し、大きな注目を集めています。新しい技術には「安全性への不安」という声も根強くありますが、代表の梅川忠典さんらは、消費者や漁業者との対話を重ね、理解を深める努力を続けています。気候変動に負けない「強い魚」を育てることは、日本の豊かな食文化を未来へつなぐための「水産革命」といえるでしょう。技術の力で食卓に魚が戻ってくる未来は、すぐそこまで来ています。
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