ストラテジー(MicroStrategy)が新戦略を発表!ビットコイン売却枠の設置と配当12%への引き上げを実施
ビットコイン保有戦略に新展開!「デジタル・クレジット資本フレームワーク」とは?
ビットコインを財務準備資産として大量保有し、仮想通貨業界でも圧倒的な存在感を放つ米ナスダック上場企業のストラテジー(MicroStrategy)が、新たな資本戦略「デジタル・クレジット資本フレームワーク」を発表しました。今回の発表は、ビットコインを長期保有するという基本方針を維持しつつ、これまで以上に「柔軟かつ規律ある資本管理」を行うための重要な転換点といえます。
最大12.5億ドルのビットコイン売却枠を新設
今回の目玉の一つが、保有するビットコインを必要に応じて売却できる「BTC換金プログラム」の導入です。これまで同社はひたすら買い増しを続けるスタイルでしたが、今後は状況に応じてビットコインを売却し、その資金を配当の支払いや自社株・優先株の買戻しに充てることが可能になります。このプログラムの上限は最大12億5,000万ドル(約2,026億円)となっており、ビットコインを単なる資産としてだけでなく、企業の資金調達ツールとして戦略的に活用する狙いが見えてきます。
優先株式「STRC」の配当を年率12%に大幅アップ
投資家にとって特に気になるのが、配当方針の変更です。同社は変動配当型優先株式である「STRC」の年率配当を12%へ引き上げることを決定しました。これは、STRCの価格を額面である100ドル付近で安定させ、流動性を高めることが目的です。また、これに合わせて総額最大20億ドル(約3,242億円)規模となる、デジタル・クレジット証券およびクラスA普通株式(MSTR)の大規模な買戻しプログラムも設定されました。
マイケル・セイラー氏が語る「資本」としてのビットコイン
ストラテジー創業者のマイケル・セイラー氏は、「ビットコインを主要な財務準備資産とする方針は変わらない」としつつも、今回の施策について「ダイナミックな資本管理戦略へ進化する」とコメントしています。同社のCFOであるアンドリュー・カン氏も「ビットコインは資本である」と明言しており、今後は「普通株の発行」と「ビットコインの換金」のどちらが有利かを天秤にかけながら、市場環境に適応した資金調達を行っていく方針です。
今後の動きに注目!ビットコイン保有数は84万BTC超え
なお、同社の6月28日時点でのビットコイン保有枚数は、84万7,363BTCという驚異的な規模です。平均取得価格は約7万5,651ドルとなっており、今回の発表は、これほど膨大な資産を抱える企業が、いかにして長期的に企業価値を最大化していくかを具体的に示したものと言えます。今後、ビットコイン価格や市場金利に合わせて配当率の見直しも予定されているため、同社の動きは投資家にとって、今後も目が離せないトピックとなるでしょう。
※本記事は投資勧誘を目的としたものではありません。投資に関する最終決定は、ご自身の判断で行うようお願いいたします。最新の企業情報は