「弟は殺人犯ではない」袴田ひで子さん(93)がパリで訴えた、死刑制度のない未来
事件から60年。袴田ひで子さんがパリで世界に放った力強いメッセージ
事件発生からちょうど60年という節目の日、袴田ひで子さん(93)がフランス・パリの地で、大きな一歩を踏み出しました。世界130カ国から1300人が集う国際的なフォーラムの壇上に立ち、弟・巖さんの無実を訴え、そして死刑制度の廃止を世界に向けて力強く呼びかけたのです。「緊張なんかしていないよ。屁の河童だよ」と笑い飛ばすその姿には、58年間という長い年月、弟を支え続けた姉としての気高さが溢れていました。
「再審の扉」を開くために。世界中の聴衆が涙したスピーチ
壇上でひで子さんは、巖さんが47年7カ月もの間、いつ執行されるかわからない死刑の恐怖に怯え、精神を病んでしまった過酷な現実を語りました。そして、「弟だけ助かればいいという問題ではありません」と断言。日本の再審制度の不備を指摘し、死刑制度そのものが世界からなくなることを切に訴えました。この勇気ある言葉に、会場からは惜しみない拍手が送られました。
マクロン大統領も感銘。国境を超えた支援の輪
この日の午後、ひで子さんはフランスのマクロン大統領と対面を果たしました。大統領はひで子さんのもとへ歩み寄ると、がっちりと力強い握手を交わし、「あなたがしてきた素晴らしいことを、私はよく知っています」と温かい言葉をかけました。これに対し、ひで子さんは「日本には今も死刑制度が残っています。どうかお力をお貸しください」と、決して諦めない姿勢を見せました。袴田事件の詳細は、以下のニュースサイトでも詳しく解説されています。