北陸新幹線「京都ルート」に懸念の声 老舗店主が守り抜きたい「命の水」の正体とは
新幹線工事が街の「水」を変えてしまう?老舗が抱く不安のワケ
北陸新幹線の敦賀―新大阪間の延伸計画で、大きな転換点がありました。与党プロジェクトチームは、京都市内の地下に新駅を設ける「桂川案」を軸に調整を進めることで合意したのです。しかし、この計画に対して、京都で長年商売を続ける老舗店主たちからは「地下水への影響」を危惧する切実な声が上がっています。
「地下水なしでは商売ができない」京都の食文化を支える水の重要性
創業220年を超える京都市内の老舗和菓子屋「亀屋良長」の8代目当主、吉村良和さんは、今回の計画に強い懸念を示しています。京都の街には「琵琶湖に匹敵する」とも言われる豊富な地下水があり、多くの老舗がその水を利用して、唯一無二の味わいを生み出しているからです。和菓子の命とも言える「小豆を炊く」「餅を練る」といった繊細な工程には、長年愛用してきた井戸水が欠かせません。もし大規模な地下工事によって水脈が断たれたり、水質が変わってしまったりすれば、「京都の食文化そのものが失われかねない」という危機感が、店主たちを動かしています。
今後の議論の行方は?市民からも上がる反対の声
2026年7月に行われた延伸計画の撤回を求める集会では、吉村さんのような店主たちがビデオメッセージなどを通じて、水の重要性を必死に訴えました。利便性の向上を求める新幹線計画と、京都が守り抜いてきた伝統環境の保全。新駅建設に向けた議論が進む一方で、地元住民や経営者の理解をどう得ていくのか。今後の動向から目が離せません。最新の情報については、