「1万5000匹が300匹に…」熊本地震から2度目の被災、メダカ専門店「虹屋」の再起をかけた願い
10年前の悪夢再び。1000個以上の水槽が崩落する甚大な被害
2016年の熊本地震で被災し、一度は店を畳まざるを得なかったメダカ専門店「虹屋(にじや)」。店主の園田幹彦さんは、趣味で育てていたメダカへの情熱を糧に、2020年、自然豊かな熊本県宇城市で店を再建しました。全国からファンが訪れる人気店として親しまれてきましたが、今回の地震により、再び過酷な現実を突きつけられました。店内では1000個以上の水槽が床に落ちて割れ、大切に育てていた約1万5000匹のメダカのうち、生き残ったのはわずか300匹ほど。まさに積み上げてきた努力が、一瞬にして崩れ去ってしまいました。
自宅も使用不可能に。ビニールハウスでの避難生活の現実
被害は店舗だけにとどまりません。園田さん一家の自宅も壁が剥がれ落ち、ドアが壊れるなど深刻な状況です。現在は避難所に行くこともできず、ビニールハウスの中に生活拠点を移し、極限の避難生活を送っています。トイレやお風呂も使えない不便な環境の中、かろうじて出る地下水を生活用水として活用し、家族やペットと共にこの難局を乗り越えようとしています。「今後どうするか決められない」と吐露する園田さんですが、その言葉の裏には、店を続けたいという切実な想いも隠されていました。
被災地からの願い。「虹屋」の灯を消さないために
何度も自然の脅威にさらされながらも、メダカを通じて多くの笑顔を届けてきた園田さん親子。現在は生活再建と店舗の復旧という二重の苦しみに直面しています。厳しい暑さの中、ライフラインもままならない場所での生活は、心身ともに限界に近い状態です。この度の震災による被害状況については、