蒼井優、18年ぶりの地上波連ドラ主演で見せた「不完全な人間」の魅力とは?新ドラマ『Tシャツが乾くまで』インタビュー
物語の深淵に触れる蒼井優の役作り「永遠にできるなという印象」
「silent」や「海のはじまり」など、数々の名作を世に送り出した脚本家・生方美久さんの最新作として注目を集めている金曜ドラマ『Tシャツが乾くまで』。本作で18年ぶりに地上波連続ドラマの主演を務めるのは、実力派女優の蒼井優さんです。彼女が演じるのは、仕事は優秀ながら私生活では少し抜けている40歳の編集者・瀬尾咲子。突然の事故と、夫の「秘密」に直面する女性を繊細に演じる蒼井さんは、今回の役柄について「完璧ではない、欠落している部分が多いキャラクターだからこそ、演じる側としては永遠にできるなと感じるほど楽しい」と語っています。
松山ケンイチとの夫婦役や共演者との絶妙な空気感
本作の大きな見どころは、物語の鍵を握る共演者たちとの化学反応です。夫の充を演じる松山ケンイチさんとは、幼なじみのような感覚で気を遣わずに演じられているといい、現場では「隣でぼーっとしている」とリラックスした関係性を明かしてくれました。また、中島歩さんから受け取る刺激や、夏帆さんとの心強い共演についても触れ、個性豊かなキャスト陣が作り出す現場のワクワク感を強調。土井裕泰監督と「てにをは」の細部にまでこだわりながらキャラクターを構築する姿からは、作品への強い情熱が伝わってきます。
「人間っておかしい」を楽しむ、価値観を覆されるストーリー
生方脚本の魅力である「読み解く楽しさ」について、蒼井さんは「この人はどんな人なのかと考えるときの根底が覆される作品」と表現しています。物語が進むにつれ、視聴者自身の価値観や、他人を判断する基準が揺さぶられるような衝撃が待ち受けているのだとか。完璧ではない登場人物たちのリアルな姿を通じ、「人というのはおかしなものだな」と感じながら見届けてほしいと語る本作。第2話以降、咲子と充、そして周囲の人々が抱える「喪失」と「再生」の行方から目が離せません。