『VIVANT』第15話考察:野崎(阿部寛)の真意とは?「天網恢恢疎にして漏らさず」が意味するもの
野崎が下った「シンシー」への寝返りは本心か?
大ヒットドラマ『VIVANT』の第15話が放送され、物語はますます混沌とした深淵へと足を踏み入れています。今回、最も視聴者を驚かせたのは、公安の野崎(阿部寛)がアジアの諜報組織「シンシー」に下ったという衝撃の展開ではないでしょうか。乃木(堺雅人)は真相を探るべく東条(濱田岳)を追及しますが、そこには国家間の思惑が複雑に絡み合っていました。あくまでドラマと分かっていても、現実の国際情勢を彷彿とさせる緊張感には、思わず背筋が凍る思いがします。
「天網恢恢疎にして漏らさず」――野崎が乃木に託したメッセージ
物語の大きな鍵となるのが、第1シーズンから続く乃木と野崎の伝言です。今回、野崎がチンギスを介して乃木に伝えたのは、老子の「天網恢恢疎にして漏らさず」という言葉でした。「悪事を犯せば必ず天罰が下る」というこの教えには、単なる相互監視以上の深い意味が込められています。野崎の「謝罪」は何に対するものなのか。そして、この言葉で彼が本当に伝えたかった客観的な真実とは一体何なのでしょうか。
正解のない世界で「正義」を貫く難しさ
「何が正義で、何が悪か」。この問いは、本作が繰り返し突きつけてくるテーマです。別班や公安といった国家のために動く組織でさえ、超法規的なミッションの中では「永久に割り切れない世界」に身を置いています。第15話で明かされた4年前の出来事の真相は、これまで私たちが信じていた構図を大きく覆すインパクトがありました。黒須(松坂桃李)や東条のような苦悩を見ていると、自分ならどんな選択をするのだろうと考えさせられます。今後さらに深まる『VIVANT』の物語から、目が離せません。