「知らなかった」では済まない!法改正で全国初、荷主が書類送検された「白トラ」問題とは?
そもそも「白トラ」って何?無許可の運送行為が引き起こした波紋
皆さんは「白トラ(しろとら)」という言葉を聞いたことはありますか?これは、運送業の許可を持っていない事業者が、トラックを使って有償で荷物を運ぶ行為のことです。実はこれ、法律で厳しく禁止されています。今回、愛媛県の会社がこの「白トラ」行為を業者に依頼したとして、愛媛県警と警視庁の合同捜査本部により貨物自動車運送事業法違反の疑いで書類送検されました。驚くべきは、今回の件が「荷主側」が検挙対象となった法改正後、全国初の適用事例だということです。
「委託先が白トラだとは知らなかった」経営者の主張と法の壁
今回書類送検されたのは、松山市にある水産会社「サントラスト」と、その57歳の男性経営者です。警察の調べによると、この経営者は今年4月、無許可の業者に対して韓国産ヒラメの運送を依頼。下関港から豊洲市場まで2回にわたり計76万円を支払って荷物を運ばせていました。経営者は取り調べに対し「白トラとは知らなかった」と容疑を否認していますが、法改正により、これからは「知らなかった」では済まされない時代に突入したと言えます。
なぜ荷主も罰せられるようになったのか?
これまでの法律では運送を行う側が主に規制されていましたが、近年深刻化する物流業界の人手不足や安全管理の問題を受け、荷主側に対しても責任を問う法改正が行われました。運送業界の適正化を図るため、今後は荷主にも「相手が正当な許可を持っているか」を確認する義務が生じています。今回のニュースは、企業にとってサプライチェーン全体のコンプライアンス(法令順守)がいかに重要かを示す、非常に大きな警鐘と言えるでしょう。物流や運送に関わる仕事をしている方は、一度取引先との契約内容を見直してみる必要がありそうです。
今回の事件に関する詳細な情報は、南海放送の公式サイトでも報じられています。詳しく知りたい方はこちらをチェックしてください。