【神演出】30年前に完成していた?「板野サーカス」が今も語り継がれる伝説の理由
現代のアニメ作品を見ていると、テレビアニメとは思えないほどのクオリティに驚かされることはありませんか?最新技術を駆使したデジタル作画が主流の今、実はその演出のルーツは「昭和のレジェンドたち」が手作業で挑んだ挑戦にありました。今回は、アニメファンの間で今なお「伝説」として語り継がれる、革新的な映像表現「板野サーカス」について深掘りします。
ミサイルが生きている?「板野サーカス」の凄みとは
アニメーター・板野一郎氏が『超時空要塞マクロス』などで確立した戦闘演出は、ファンの間で「板野サーカス」と呼ばれています。画面を埋め尽くす大量のミサイルが、まるで意思を持っているかのように複雑な軌跡を描いて飛び交う様子は、まさに芸術。板野氏は、ただミサイルを動かすのではなく、敵を予測して先回りする「天才ミサイル」や、あえて視界を横切らせる「バカミサイル」といったキャラクター性をミサイル一つひとつに持たせていたといいます。
30年前の「伝説の5秒」が現代も色あせない理由
中でも最高峰と称されるのが、劇場版『マクロスプラスMOVIEEDITION』で見られる「YF-21vsゴースト」の戦闘シーンです。わずか5秒という短い時間に、なんと116枚もの原画を投入。当時の最新技術だった3DCGと手描きセル画を融合させるという、時代を先取りしすぎた試みでした。現在のアニメ制作現場でも「スロー再生しなければ何が起きているか分からない」と言わしめるほどの情報量は、まさに職人技の結晶です。