「すぐに使える核」が増加中?81回目の原爆の日、池上彰が解説する世界の「危うい現状」
世界で「すぐに使える核兵器」が増加。一体何が起きているのか?
8月6日、広島は81回目の「原爆の日」を迎えました。被爆者が長年願い続けてきた「核兵器のない世界」ですが、残念ながら世界の現状は厳しい局面に立たされています。ジャーナリストの池上彰さんが、ニュース番組で解説した最新の核事情を見ていきましょう。スウェーデンの研究機関のデータによると、世界には現在1万2187発もの核弾頭が存在します。全体の数は前年よりわずかに減ったものの、驚くべきことに「すぐに実戦配備できる核弾頭」は100発も増加し、4012発に達しました。核兵器の数は減っても、いつでも撃てる状態の武器は増えているという、非常に矛盾した危険な状況にあるのです。
中東情勢と核開発の影。イラン問題の何が怖いのか?
現在、国際社会が最も警戒しているのがイランの核開発問題です。ウラン濃縮を進めるイランに対し、アメリカは「核保有を防ぐ」という名目で軍事的な圧力をかけ続けてきました。この対立が激化することで、私たちの生活にも直結する原油供給や物流に混乱が生じています。「核問題は遠い国の話」ではなく、今の私たちの生活を脅かす安全保障の大きなリスクになっているのです。
「非核三原則」のゆくえ。日本が直面する大きな議論
核をめぐる議論は日本国内でも加熱しています。特に注目されているのが、日本が長年掲げてきた「非核三原則(持たず、作らず、持ち込ませず)」のあり方です。小泉防衛大臣が「核兵器についてタブーなく議論する必要がある」と発言したことで、国内では大きな波紋が広がりました。中国や北朝鮮などの脅威が増す中、政府内にはアメリカの「核の傘」を強化するために、この原則を見直すべきではないかという声も上がっています。しかし、これは被爆地・広島の理念とは真っ向から対立する可能性があり、安全保障と平和主義をどう両立させていくのか、今まさに大きな決断の時が迫っているのです。
核兵器のニュースをより詳しく知りたい方は、広島テレビ放送の