再審無罪の袴田巌さん、命の恩人と12年ぶりの再会 「確定死刑囚としての苦しみ」に寄り添う
12年前の「釈放」を決めた元裁判官との感動の対面
1966年に起きた静岡県一家4人殺害事件で、長い闘いの末に再審無罪が確定した袴田巌さん(90)。その袴田さんが27日、浜松市の自宅で、ある人物と再会を果たしました。それは、2014年に袴田さんの釈放を決定した元裁判官の村山浩昭さん(69)です。村山さんが「お久しぶりです」と静かに語りかけ、二人はしっかりと握手を交わしました。
「命の恩人」と「失われた時間」
長年にわたる収容生活の影響で、現在は意思疎通が難しい状態にある袴田さん。姉のひで子さん(93)が「この方は命の恩人だよ」「村山先生には助けていただいたね」と優しく声をかけると、袴田さんは「ああ、そう」と静かに返答しました。村山さんは面会後、改めて再審無罪までの道のりの長さを振り返り、袴田さんの現在の状態について「確定死刑囚として生きる中で、精神を壊してしまったのではないか」と、当時の苦痛を慮る言葉を漏らしました。ひで子さんは、袴田さんが収容中に家族へ送った手紙を村山さんに見せるなど、貴重なひとときを共有しました。
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