伊東市・前市長の卒業証書偽造疑惑 パソコンから「証書データ」発見で決定的な証拠か
パソコン解析で浮かび上がった「偽造の裏側」
偽の大学卒業証書を市議会議長らに提示したとして、有印私文書偽造・同行使罪などに問われている前静岡県伊東市長、田久保真紀被告(56)の事件で新たな動きがありました。警察が被告の自宅を家宅捜索した際、押収したパソコンの中から、問題となっている卒業証書を作成するために使われたとみられるデータが見つかっていたことが分かりました。サイバー捜査によって解析されたこのデータは、事件の核心を突く重要な証拠として、今後の裁判で大きな争点となりそうです。
東洋大を除籍後、なぜ偽造に至ったのか
起訴状によると、田久保被告は東洋大学を除籍されていたにもかかわらず、昨年5月末から6月初旬にかけて、業者に作成させた偽の学長印などを用いて偽の卒業証書を制作。その後、市役所内で議長らにその証書を見せたとされています。今回のデータ発見により、検察側は「計画的な犯行」の裏付けとして、このデータを公判で強力な証拠として活用する方針です。なお、この事件では、議会での百条委員会における虚偽証言の疑いもかけられており、地方自治法違反罪との合わせ技で、法廷での激しい論争が予想されます。
今後の裁判の行方
現在は静岡地裁にて、公判に向けた準備が進められています。すでに検察側と弁護側の間で、主張や証拠を整理する「公判前整理手続き」が決定しており、現在は開示手続きの真っ最中です。市民からの信頼を大きく損なうことになったこの騒動。偽造されたとされる証書は現在弁護側が保管していますが、果たして法廷でどのような主張が展開されるのか、今後の公判の行方に注目が集まっています。