「日本はいい国だと思っていた」北海道の農場でミャンマー人従業員が受けた過酷な日常と告発
期待を胸に来日したミャンマー人たちを襲った「暴力とセクハラ」
「日本はとてもいい国で、会社の人もきっといい人だと思っていた」――。そんな純粋な期待を抱いて来日したミャンマー人たちが、北海道の農場で受けたのは、到底受け入れがたい日常的な暴言や暴力、そしてセクハラでした。8月下旬、地元労働組合の支援を受けて農場を離れた従業員たちは、札幌市内で記者会見を開き、その衝撃的な実態を涙ながらに訴えました。
「来る日も来る日も叩かれた」常態化する恐怖の労働環境
被害を訴えているのは、後志管内の京極町にある農場で働いていた特定技能の外国人労働者たちです。会見では、経営に携わる人物らから毎日のように暴力や暴言を受けていたことが明かされました。女性従業員は「トマトのハウスで作業中、やってもいないミスを理由に怒鳴られ、胸や尻を叩かれた」と証言。男性従業員も、棒で叩かれる、首を絞められる、追い回されるといった「尋常ではない」日常があったと振り返りました。「いつ怒られるかわからない」という恐怖が、彼らの日本での生活を支配していたのです。
カビだらけの寮と杜撰な管理体制
労働環境だけでなく、生活の場である寮の実態も悲惨なものでした。従業員の証言によれば、入居した寮は冷蔵庫や炊飯器がカビだらけで、トイレもまともに使えない状態だったといいます。さらに、最初の1週間はガスが通っていないなど、生活基盤さえ整っていない環境で、月2万円の家賃を徴収されていたというのです。このあまりにずさんな待遇と人権侵害を受け、被害者側は出入国在留管理局への調査要請や、警察への告訴状提出といった法的措置に踏み切りました。
日本社会に問われる外国人労働者との向き合い方
今回の事件は、人手不足を補うために重要な役割を担う「特定技能」制度の裏側で、いかに外国人労働者の権利が軽視されているかを浮き彫りにしました。「日本はいい国だ」と信じてやってきた若者たちの夢を、一部の悪質な雇用主が踏みにじっている現状。今後、警察や関係機関による厳正な捜査と、労働環境の改善に向けた徹底的な対策が強く求められます。このニュースの詳細は、