広陵高校野球部、SNS中傷で発信者開示へ 「加害者」と名指しされた生徒が提訴へ
SNSでの誹謗中傷に法的措置 広陵高校野球部を巡るトラブルの行方
広島市の強豪校として知られる広陵高校野球部で、SNSを通じた誹謗中傷を巡り、大きな動きがありました。2023年に元部員が「暴力被害を受けた」と訴えた問題に関連し、ネット上で「加害者」として名指しされた生徒の代理人弁護士が、東京地裁に対して発信者情報開示命令を申し立て、これが認められたことが明らかになりました。
「事実に反する」投稿で提訴へ 匿名投稿に潜むリスク
代理人弁護士によると、今回の開示請求の結果、SNS運営元のメタ社から発信者2人のメールアドレスと携帯電話番号が開示されました。裁判所は、一連の投稿について「事実に反する内容であり、名指しされた生徒の名誉を毀損するもの」と認定しています。元部員側の主張を受け、学校側が設置した第三者委員会は暴力被害の事実認定が困難としていましたが、SNS上では特定の生徒への攻撃が過熱していました。今後、代理人弁護士は特定した2名に対して損害賠償請求訴訟を起こす方針です。
SNSでの拡散は「重大な人権侵害」につながる可能性も
広陵高校野球部では、2023年1月にも別の暴力問題が発生しており、その際は第三者委員会が「重大な人権侵害」と結論づけています。今回の騒動は、SNSでの安易な書き込みや拡散が、いかに個人の尊厳を深く傷つけ、法的な責任を問われる事態に発展するかを浮き彫りにしました。ネット上の情報は一度拡散されると消すことが難しく、個人の人生を大きく変えてしまう可能性があることを、私たちは改めて認識しなければなりません。