【敬老の日】「高齢者vs現役世代」の分断を乗り越えるために。今、私たちができること
敬老の日は今年で60年!でも、当時の日本とは「中身」が変わっている?
今日、9月16日は「敬老の日」です。1966年に制定されてから、今年でちょうど60年という節目を迎えました。昔は高齢者を「地域全体で大切にする」という文化が当たり前でしたが、当時の高齢者は人口のわずか6.5%。しかし現在ではその割合が30%近くに達し、日本はまさに人生100年時代と呼ばれる超高齢社会へと変化しました。今の私たちは、かつてのような「高齢者を大切にする」という精神論だけでは、解決できない課題に直面しています。
「肩車型」の社会で起きている、リアルな世代間の不公平感
かつては多くの現役世代で一人の高齢者を支える「胴上げ型」の社会でしたが、今は一人の現役世代が一人の高齢者を支える「肩車型」に近い状態です。そのため、若い世代からは「社会保障費の負担が重すぎる」「福祉が高齢者ばかり優遇されている」といった世代間の不公平感を訴える声も聞こえてきます。一方で、高齢者側も「年金だけで暮らせるか不安」という切実な悩みを抱えています。実は、今起きている問題の本質は「世代対立」ではなく、政府が時代の変化に合わせて制度改革を怠ってきたことにあるのかもしれません。
「世代を超えたつながり」が、未来の私たちを助ける
格差や貧困、生きづらさを感じているのは、高齢者も現役世代も同じです。制度改革ももちろん大切ですが、もっと身近にできることがあります。それは、地域で世代を超えて互いに理解し合うこと。例えば、福岡市が行っている「福岡100」プロジェクトのように、認知症への理解を深める活動を通じて、支える側と支えられる側が尊重し合う関係を築く動きが全国に広がっています。誰でもいつかは年をとります。高齢者が安心して暮らせる地域は、回り回って、私たち若い世代にとっても「住みやすい場所」になるはずです。
まずは「挨拶」から。分断を埋める小さな一歩を
SNSで分断を煽るような意見も目立ちますが、まずは身近な場所で気軽に言葉を交わすことから始めてみませんか。隣近所の人に挨拶をする、地域活動に少しだけ目を向けてみる。そんな小さな行動が、誰もが孤立せず、世代を超えて助け合える社会を作るための第一歩になります。敬老の日をきっかけに、今の社会保障制度や高齢者との関わりについて、改めて家族や友人と話してみるのも良いかもしれませんね。
参考: