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柚木麻子『BUTTER』が世界を席巻!英国推理作家協会賞ノミネート、日本文学界に「歴史的転換点」

投稿日:2025年11月23日

作家・柚木麻子氏の長編小説『BUTTER』が、世界的な注目を集めています。英国で複数の賞を獲得しベストセラーとなった本作は、この度、英国推理作家協会賞(ダガー賞)の翻訳部門にノミネートされる快挙を達成。惜しくも受賞は逃したものの、同時にノミネートされた王谷晶氏の『ババヤガの夜』が日本人として初の栄冠に輝き、柚木氏は「日本文学界の潮目が変わりました。今日は歴史的な日です」と興奮気味に語りました。

世界が注目!『BUTTER』が巻き起こす文学の旋風

2025年7月4日、英国推理作家協会賞の発表を受け、『BUTTER』に関するニュースは瞬く間に全世界を駆け巡りました。重版が決定し、世界各国での翻訳版発売も次々と決まるなど、その勢いは止まりません。柚木氏は「王谷さんの『ババヤガ』の力で、世界じゅうの人たちが今日、日本のフェミニズムの現状に目を向けました。日本の文学界にも風穴を開ける。その風向きは今後、間違いなく社会を変えていく」と、文学が社会に与える影響への確信を表明しました。

「カジマナ」が問いかける社会の現実:衝撃作『BUTTER』の魅力

『BUTTER』は、男性たちの財産を奪い次々と殺した容疑で収監されている悪女「カジマナ」こと梶井真奈子を巡る物語です。週刊誌記者の主人公・町田里佳が「カジマナ」との面会を続けるうちに、美食家である彼女の料理へのすさまじい執着に翻弄され、グルメの世界へと誘われていきます。

作中でカジマナが言い放つ「どうしても、許せないものが二つだけある。フェミニストとマーガリンです」という言葉は、読者に強烈な印象を与えます。男性優位社会、ルッキズムといった現代の社会問題に鋭く切り込みながら、女性の働き方や生き方について深く問いかける作品として、世界じゅうの読者の共感を呼んでいます。

表現の過剰さこそが魅力!柚木麻子が描く「大衆文学への情熱」

『BUTTER』の英語訳を手がけたポリー・バートン氏は、柚木氏の「批判されても発信する確信を持つ姿勢」に感銘を受けたと語ります。さらに、「日本では、メッセージがある限り純文学でないと思われがち。それは偏見です。誰もが共感できるからこそ、国際的なヒットとなったのです」と、その普遍的な魅力を評価しました。

柚木氏自身も、自身の表現が「過剰すぎる」と評されることがあるとしながらも、「私自身はもともと日本の文芸が大好きで、大衆を熱狂させた昭和作家に憧れているんです」と、自身の創作への揺るぎない情熱を語っています。カラオケルームで1時間書いて1曲歌うペースで執筆作業を行うなど、そのユニークな創作スタイルも話題です。柚木麻子の投げた『BUTTER』という一石が、日本の、そして世界の文学界に新たな波を巻き起こしています。

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