公示と同時に沈黙?大手メディアの選挙報道自粛と日本の選挙制度の課題
2月8日に投開票日を迎える衆議院総選挙。高市首相が19日に解散を表明したことで、選挙戦が本格化していますが、その一方で、日本の選挙制度には、見過ごせない課題が数多く存在します。今回は、特に注目すべき3つの問題点について掘り下げていきます。
報道機関の不可解な自粛
総選挙が公示されると、大手メディアはまるでブレーキがかかったかのように、政治的な議論を自粛する傾向にあります。ニュース番組では、泡沫政党にまでスポットライトが当たるなど、不自然な報道が見られることも。情勢分析も、おずおずとした、有権者の判断材料になりにくい内容に終始しがちです。政治討論番組が、急遽テーマを変えてしまうケースも少なくありません。
ネット上のメディアも同様で、大手メディアのウェブ記事などでは、政治的な議論を避ける傾向が見られます。これは、偏向報道と批判されることを恐れた結果ですが、民主主義の根幹を揺るがす極めて不自然な状況と言えるでしょう。選挙という、国民の意思を反映させる最も重要なタイミングで、言論の自由が制限されることは、パラドックスです。
主権者の知る権利を阻害する情報不足
普段は政治に関心がない人が、投票を前に真剣に「選択」しようとする時、十分な情報を得ることは非常に重要です。しかし、選挙期間中は、「選挙広報」など、限られた情報源しか提供されません。これは、主権者の主権行使を妨げる行為と言えるかもしれません。
現代社会は、変化のスピードが非常に速いです。今回の選挙では、金利の上昇や円安など、外部環境が激変する可能性も十分に考えられます。また、世界情勢も日々変化する中で、各候補者が新しい事態に対してどのように対応するのか、その考え方を知り、批判的に吟味するプロセスは、投票前に必要不可欠です。
ネット時代の言論統制の矛盾
現代は、企業活動から個人の発信まで、あらゆる情報がネットを通じて自由に議論され、評価される時代です。その評価は瞬時に広がり、変化していきます。しかし、選挙期間中に言論が制約されることは、時代に逆行していると言えるでしょう。特に、影響力の大きい大手メディアほど、その自粛傾向が顕著であることも問題です。
自由と民主主義という価値を守るための最大のイベントである選挙が、公示と同時に言論を制限されている現状は、自由と民主主義の基本思想に反するのではないでしょうか。今回の総選挙を機に、日本の選挙制度、そしてメディアの役割について、改めて見つめ直す必要があるでしょう。
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