累計収益22兆円!「ポケットモンスター」30周年、飽きさせない“顔の力”とは?
1996年2月27日にゲームボーイ用ソフトとして誕生した「ポケットモンスター」(ポケモン)が、2026年2月で30周年を迎えます。ゲーム、カードゲーム、アニメ、グッズなど、多岐にわたる展開で世界を席巻し、累計IP総収益はなんと約22兆円(VISUALCAPITALIST調査)に達し、世界最大のIPとしての地位を確立しています。
なぜ30年も愛され続けるのか?
ゲームソフトの累計出荷本数は4億8900万本以上、登場するポケモンは1025種類(2025年3月時点)と、その人気は衰えることを知りません。「PokémonGO」の社会現象も記憶に新しいですが、その熱量は一過性ではなく、世代や国籍を超えて愛され続けています。「もう30年も経つのに、なぜ飽きないのだろう」と疑問に思う人も多いのではないでしょうか。
「顔の力」が鍵!脳科学が解き明かす人気の秘密
プロダクト・アピアランス研究(モノの見た目の科学)を専門とする筆者は、この疑問に対する明確な答えを持っています。ポケモンが30年間愛され続ける理由の一つに、「顔の力」があるのです。1025匹のポケモンそれぞれの“顔”が、人間の脳に深く刻み込まれているからなのです。
脳のどこが反応する?FFA(紡錘状回顔領域)の働き
ポケモンを見た瞬間、私たちの脳の中で何が起きているのでしょうか?脳科学の研究によれば、人間の脳には「紡錘状回顔領域(FFA:FusiformFaceArea)」と呼ばれる特殊な領域があります。ハーバード大学のナンシー・カンウィッシャー教授らの研究(1997年発表)で、この領域が顔認識の中枢であることが初めて明確に示されました。
ピカチュウ、リザードン、ミュウツー…愛されるキャラクターたちの共通点
ピカチュウ、リザードン、ミュウツーなど、人気の高いポケモンたちの“顔”を見ると、私たちの脳のFFAが活性化され、親しみやすさや記憶の定着を促します。この“顔”の力が、ポケモンを30年間愛され続ける大きな要因の一つと言えるでしょう。
株式会社ポケモンの業績も過去最高益
株式会社ポケモンの2025年2月期の売上高は4109億円、営業利益は1007億円に達し、過去最高益を更新しています。今後も、ポケモンの“顔”の力は、さらなる成長を支えていくことでしょう。