3月3日は「ベルばら」実写映画公開47周年!ベルサイユ宮殿撮影の舞台裏と、あの“バラ戦争”秘話
1979年3月3日に公開された伝説的漫画「ベルサイユのばら」の実写映画。公開47周年を迎えたこの日、当時を知る関係者から、奇跡的なベルサイユ宮殿での撮影秘話や、主演女優カトリオーナ・マッコールを巡る話題が語られました。
「ベルばら」ブームを再び!あの頃の熱狂を振り返る
1970年代に社会現象を巻き起こした「ベルばら」。池田理代子氏の原作漫画、宝塚歌劇団での大ヒットを経て、1979年には実写映画が公開されました。「男装の麗人」オスカル、従者アンドレ、王妃マリー・アントワネットの三角関係を描いた物語は、多くの人々を魅了しました。
英語で挑んだ国際色豊かな制作陣
映画は、世界的なヒットを目指し、セリフを英語で制作。日本語字幕は原作者の池田理代子氏が担当しました。製作会社のスタッフ、宗像和男氏は「世界的なヒットを狙っていたので、英語でやるのが一番という判断でした」と語ります。プロデューサーの山本又一朗氏と共に、海外での映画制作に奔走した宗像氏は、当時の熱気を「戦友」と呼ぶ山本氏との情熱的な取り組みを振り返りました。
ベルサイユ宮殿での“奇跡”撮影!
当初、ハリウッドの監督たちとの交渉は難航。しかし、フランスのジャック・ドゥミ監督との交渉が成立し、アニエス・ヴァルダ監督が制作管理責任者を務めることになりました。そして、ベルサイユ宮殿での撮影という“奇跡”が実現!宗像氏は「1930年代以来、宮殿を貸さなかったらしいのですが、その時の担当者がジャックとアニエスの大ファンだったことから一発でOKが出たのです」と明かします。撮影期間中、8週間の間、雨が降らなかったことも、幸運だったと言えるでしょう。
“バラ戦争”!資生堂と競合社のCM対決
映画公開と同時に、資生堂が主演のカトリオーナ・マッコールを起用したCMを放送。しかし、競合社も負けじと、同じく英国人女優のオリビア・ハッセーを起用し、「きみは薔薇より美しい。」というキャッチコピーで対抗しました。このCM対決は「バラ戦争」と呼ばれ、大きな話題となりました。
原作とは異なる映画版「ベルばら」
映画版「ベルばら」は、原作とは異なる解釈も存在しました。宗像氏は「原作のファンにとってオスカルは宝塚の男役みたいなイメージだと思いますが、映画版は女性的すぎると感じた方もおられたと思います」と指摘します。また、オスカルが鏡の前で乳房を出して自分の「性」と向き合う描写は、現在の視点から見ると、ジェンダーの問題に迫った作品とも言えるでしょう。
制作費と興行収入
制作費は、資生堂、日本テレビ、東宝の3社からそれぞれ2億5千万円、合計7億5千万円。配給収入は9億3000万円を記録し、制作費を上回る成功を収めました。アニエス・ヴァルダ監督の徹底した予算管理により、余った制作資金は出資者に返還され、誰も損をすることなく終わりました。
47年前の「桃の節句」に誕生した「ベルばら」実写映画。原作とは異なるアプローチで、新たな魅力を開拓した作品として、今もなお多くのファンに愛され続けています。