東日本大震災15年:教訓を事前防災に生かせ–次の災害に備えるために私たちができること
2011年3月11日に発生した東日本大震災から15年。宮城県石巻市立大川小に残された3つの掛け時計は、午後3時37分前後で止まり、津波に飲み込まれた時刻を物語っています。この震災で74人の児童と10人の教職員が犠牲となり、その多くが津波によるものでした。この悲劇を繰り返さないために、私たちは何をすべきでしょうか?
大川小の悲劇から学ぶ:事前防災の重要性
大川小では、地震発生から約50分後に津波が到達しました。震災遺構として保存された校舎に展示された時計は、迅速な避難がいかに重要だったかを物語っています。裁判では、学校側の事前防災の不備が認定され、避難方法を事前に定めておくべきだったと指摘されました。津波から命を守るためには、日頃からの備えが不可欠なのです。
九州も津波の脅威にさらされている
東日本大震災は、大地震に伴う津波が瞬時に多くの命を奪う最大級の脅威であることを私たちに突きつけました。そして、その脅威は決して東北地方に限ったものではありません。近年、九州でも地震が頻発しており、特に南海トラフ巨大地震では甚大な被害が想定されています。
政府の被害想定によると、南海トラフ巨大地震では最悪30万人に迫る死者が出る可能性があり、その原因の7割を津波が占めると推計されています。九州では、宮崎県で約3万9千人、大分県で約1万8千人の死者が出ると予測されています。しかし、迅速な避難によって、この数字を大幅に減らすことができるのです。
「津波てんでんこ」の精神を活かす
東日本大震災で注目された「津波てんでんこ」という言葉をご存知でしょうか?これは、「津波が来たら、てんでんばらばらに1人で高台へ逃げろ」という意味の三陸地方の伝承です。津波の発生を察知したら、一刻も早く、各自で高台へ避難することが重要です。
今すぐできる事前防災:避難経路の確認と個別避難計画
私たち一人ひとりができる事前防災として、以下のことを確認しておきましょう。
- 高台や避難タワー、自治体指定の避難ビルの位置と避難経路を確認する。
- 高齢者や障害者など、自力で避難できない人のための支援体制を整える。
- 避難行動要支援者には、避難方法を具体的に決めておく個別避難計画を作成する。
行政と住民が協力し、迅速に準備を整えることが、次の災害から命を守るために不可欠です。東日本大震災の教訓を胸に、事前防災を徹底し、減災社会を実現しましょう。