長濱ねる、戦争の記憶と向き合う「東京の空」朗読劇に込めた思い「私がやる意味とは」
元乃木坂46メンバーで女優の長濱ねるさんが、落語家・林家三平さんの妻でありエッセイストでもあった海老名香葉子さんの追善公演「東京の空」で朗読劇に初挑戦しました。長崎出身の被爆3世である長濱さんが、この作品を通して感じたこと、そして俳優としての自身の表現について語ります。
出演依頼を受けた時の葛藤
「東京の空」は、東京大空襲で家族を失い、戦争孤児となった海老名香葉子さんの体験を綴った朗読劇です。出演依頼を受けた当初、長濱さんは「私がやる意味とは」と自問自答したといいます。
「長崎出身の被爆3世としてお声がけいただいたのだと思います。長崎で暮らしていた学生時代から原爆について学ぶ機会は多かったので、ある種の覚悟を決めて臨まなければと思いました。」
脚本を読んで感じた戦争の残酷さ
脚本を読んだ長濱さんは、戦争の残酷さを改めて感じたと言います。「戦争はどの場所であってもすべてのものを一瞬で奪ってしまう」と語り、世界で今も同じような経験をしている人たちがいることを考えながら読み進めたそうです。
特に印象に残ったのは、香葉子さんのお兄さんが妹に会いにくるシーン。「読んでいてとても辛かったです」と振り返りました。
初めての朗読劇への挑戦
初めての朗読劇ということもあり、プレッシャーもあったそうですが、長濱さんは「物語を伝える1人のストーリーテラーとして、ナレーションにならないように、香葉子さん目線で語ることを心がけました」と、作品への真摯な姿勢を語りました。
演技の醍醐味とは?
長濱さんは、俳優としての自身の仕事について、「演技の仕事に向き合うときは、今でも『この表現で本当にいいのだろうか』と悩んだり、反省したりすることがよくあります」と語ります。しかし、撮影現場では、準備してきたものとは全く違う芝居が生まれることもあり、その瞬間に「その場でしか生まれない表現の手応えを感じますし、それこそが演技の醍醐味」だと感じているそうです。
お芝居はライブ!
「演技のお仕事は毎回、その場でのライブのような感覚です。家で台本を読んで想像したことは現場では起こらないんです。共演の方との演技のやりとりで生まれるものが大きいので、撮影では準備してきたものをすべて手放して、相手との対峙に集中してそのシーンの世界に入っていくという意識で演じています。」
今後の展望
キャリアを重ねるごとに、演技が「楽しい」と感じる手前まで来ていると語る長濱さん。「演じるたびに興味が湧いてくるので、いつかお芝居が楽しい!と思えるようになりたいです」と、今後の活躍への期待を膨らませました。