埼玉でクルド新春祭「ネウロズ」開催!1500人が踊り、ヘイトスピーチに抗議
埼玉県南部に多く暮らすクルド人が、伝統的な新春祭「ネウロズ」を22日、さいたま市の県営秋ケ瀬公園で盛大に開催しました。約1500人が集まり、民族衣装を身につけて輪になって踊り、新年を祝いました。しかし、その一方で、ヘイトスピーチを繰り返す政治家による妨害も発生し、参加者らは差別に抗議しました。
クルドの新年「ネウロズ」とは?
ネウロズは、クルド民族にとって最も重要な祝祭の一つで、春の到来と新たな始まりを象徴しています。この日は、民族衣装を身につけ、音楽に合わせて踊り、伝統的な料理を味わうなど、クルド文化を祝う様々なイベントが行われます。今回の埼玉でのネウロズでは、ケバブなどの料理も販売され、日本人を含む多くの人々がクルド文化に触れる機会となりました。
「テロリストの祭り」という誹謗中傷に反論
主催した日本クルド文化協会のチョーラク・ワッカス代表理事は、あいさつの中で、ネウロズが「テロリストの祭り」だと誹謗中傷されている現状に触れ、「日本とクルドの関係を悪くしようとする人やグループと闘っていく」と決意を表明しました。近年、インターネット上などでクルド人に対する誤った情報や偏見が拡散されており、このような誹謗中傷に対して毅然とした態度で臨む姿勢を示しました。
ヘイトスピーチに抗議!人権を守る法律の必要性
しかし、祭りには昨年にも引き続き、埼玉県戸田市の河合悠祐市議ら数人が訪れ、クルド人に対するヘイトスピーチを繰り返しました。これに対し、参加者らは「差別やめろ」と抗議し、河合市議らを会場から退去させました。共催した市民団体「在日クルド人と共に」の温井立央代表は、「差別発言を繰り返す政治家らがクルド人の感情を逆なでするように訪れた。こうした事態が起きないようヘイトスピーチを規制し、外国人の人権を守る法律が必要だ」と訴えました。
今回の事件は、日本社会における外国人差別の問題を改めて浮き彫りにしました。クルド人を含む在日外国人が安心して暮らせる社会を実現するためには、ヘイトスピーチを根絶し、多文化共生を推進していくことが不可欠です。