「ばけばけ」トキとヘブンの別れ際…30秒の無音シーンに込められた深い意味とは?
NHK連続テレビ小説「ばけばけ」第122回で、トキ(高石あかりさん)とヘブン(トミー・バストウさん)の別れが描かれ、多くの視聴者を感動させました。この場面の撮影裏側や、約30秒間の無音シーンに込められた制作側の想いを、制作統括の橋爪國臣さんに聞きました。
桜舞う縁側での“最後”の会話
縁側に並んで座るトキとヘブン。庭には桜が咲き誇り、ヘブンはトキに別れの言葉を告げます。「ワタシニサヨナライウタメ……サイタ」「シヌトモ……ナク、ケッシテイケマセン」。そして、ヘブンの肩に頭を預けるトキは、涙をこらえきれずに崩れ落ちてしまいます。ヘブンの瞳からも一筋の涙がこぼれ、夫婦の深い愛情が伝わる感動的なシーンとなりました。
夕日を意識したロケーションと、涙の演出
橋爪さんは、このシーンについて「ドラマを作った時から、西向きの部屋で2人のすてきなシーンを作りたかった。最後は、夕日が絡むようなヘブンのラストシーンが描けたらいいなと思っていた」と語ります。制作側は、トキとヘブンの感情を押し付けず、「泣いても、泣かなくても、どっちでもいい」というスタンスで撮影に臨んだそうです。
リハーサルでは「絶対に泣かない」と意気込んでいた2人
高石さんとバストウさんは、リハーサル段階から「絶対に泣かない」と固く決意していたとのこと。しかし、本番の撮影では、2人とも自然と涙が溢れてしまいました。橋爪さんは「それはそれで全然いいんです。少ない会話、淡々としたせりふですが、夫婦の愛の結晶のような、愛が凝縮されたシーンになったかなと思います」と振り返ります。
このシーンは、言葉では表現しきれない2人の深い愛情と、別れの切なさを、無音と表情で見事に表現した、朝ドラ「ばけばけ」の中でも特に印象的な場面となりました。