南海フェリー、和歌山~徳島航路から撤退へ!28年3月を目安に43年の歴史に幕
南海電鉄は30日、和歌山港(和歌山市)と徳島港(徳島市)を結ぶ南海フェリーの事業から、2028年3月末をめどに撤退する方針を発表しました。43年続いた航路の終焉は、地域観光や物流に大きな影響を与える可能性があります。
撤退の背景:老朽化と利用者減少
今回の撤退決定の背景には、運航している2隻のうちの1隻「フェリーかつらぎ」の更新時期が近づいていること、そして新しい船を購入するための巨額な費用を捻出することが困難な状況にあることが挙げられます。
南海フェリーは1975年に設立され、南海汽船から引き継いで和歌山港―小松島港(徳島県小松島市)で運航を開始。1999年に四国側の港を徳島港に変更し、2003年度には年間約57万人を輸送するほどの人気を博しました。
しかし、新型コロナウイルスの感染拡大により、利用者は激減。20年度には約19万人まで落ち込み、24年度も約35万人と、ピーク時の水準には遠く及びません。
航路存続の可能性は?
関係機関は航路の存続を模索していますが、現状では具体的な対策は見つかっていません。関係者からは、「船員は引く手あまたなので、すぐに引き抜きが始まる。船員が足らなくなれば、28年3月末を待たずに運航できなくなる恐れがある」という危機感も漏れ出ています。
南海フェリーの撤退は、和歌山県と徳島県を結ぶ重要な交通手段が失われることを意味します。観光客の減少や、地域経済への影響が懸念されます。今後の関係機関の動きに注目が集まります。