NASA、53年ぶり有人の月探査へ!新型ロケットSLSで宇宙飛行士を搭載、月周回へ
米航空宇宙局(NASA)は、日本時間2日午前7時35分、フロリダ州ケネディ宇宙センターから、4人の宇宙飛行士を乗せた宇宙船を打ち上げ、予定していた軌道への投入に成功しました。これは、アメリカ主導の国際月探査計画「アルテミス計画」の一環であり、1972年のアポロ17号以来、53年ぶりとなる有人の月探査です。
新型ロケットSLSとは?
今回のミッションで使用されたのは、全長約98メートルの大型ロケット「SLS(スペース・ローンチ・システム)」2号機。そして、宇宙飛行士が搭乗する新型宇宙船「オリオン」です。実は、2月と3月には打ち上げに向けたリハーサルが行われましたが、ロケットの燃料である液体水素の漏れが発生し、修繕が必要でした。しかし、見事に問題を解決し、今回の打ち上げ成功へと繋げました。
多様性を重視した宇宙飛行士
オリオンには、アメリカとカナダの宇宙飛行士4人が搭乗しています。過去のアポロ計画では宇宙飛行士は全員が白人のアメリカ人でしたが、今回はカナダ人に加え、アメリカ人の女性や黒人男性も参加しており、多様性を重視した選考が行われています。これは、宇宙開発における新たな一歩と言えるでしょう。
アルテミス計画の今後の展望
2022年には、アルテミス計画の最初のミッションとして無人の月周回飛行に成功しており、今回はその第2段階にあたります。計画は順調に進んでおり、2027年にはオリオンと月着陸船とのドッキングを検証し、2028年には月の南極域への着陸を目指しています。将来的には、継続的に月面着陸を繰り返し、人が居住できる月面基地を建設することも視野に入れています。
今回のミッションの概要
今回のミッションは10日間の行程で、宇宙船は地球を2周した後、月に向かいます。そして、6日目に月の裏側に到達し、着陸は行わず、月の観察を行います。地球からの距離は約40万キロメートルとなり、人類が到達した最も遠い地点の記録をわずかに更新する見込みです。そして、日本時間11日午前に太平洋に着水し、無事に帰還する予定です。
この歴史的なミッションの成功は、人類の宇宙探査の新たな時代を切り開くものとなるでしょう。今後のアルテミス計画の進展に、ぜひ注目してください。