アルテミス2、月裏側飛行開始!人類最遠距離記録更新へ
NASAの有人月周回探査計画「アルテミス2」で、アメリカとカナダの宇宙飛行士4人が搭乗する宇宙船「オリオン」が、ついに月の裏側への飛行を開始しました。地球から約40万6000キロメートル以上離れた場所を飛行し、人類が到達した最遠距離の記録を更新する見込みです。
通信途絶と最接近
オリオンは、米東部時間6日午後6時40分すぎ(日本時間7日午前7時40分すぎ)に月の裏側へ。この間、地球との通信は約40分間途絶します。月の裏側で最も近い地点に到達後、5分後には記録更新地点を通過すると予想されています。
「地球の出」観測と月面観測
月の裏側から再び姿を現す際には、月の地平線から「地球の出」が観測できる予定です。宇宙飛行士たちは、カメラや肉眼を使って月面を詳細に観測し、クレーターなど月面の形状や色を記録します。これらのデータは、今後の月探査に役立てられます。
有人月面着陸に向けた重要なステップ
NASAは、今回の飛行を通じて、有人宇宙船が設計通りに機能するかどうかを検証します。2028年を目標とする有人月面着陸に向けた重要なステップとなるでしょう。オリオンはすでに、地球よりも月の重力の影響が強くなる「月の重力圏」に入っています。
記録更新!アポロ13号の記録を塗り替える
オリオンは、米東部時間6日午後1時56分(日本時間午前2時56分)に、アポロ13号が1970年4月に樹立した地球からの最遠距離記録である40万171キロメートルを見事に更新しました。今回のアルテミス2ミッションは、宇宙探査の歴史に新たな1ページを刻むことになりそうです。