パキスタン、米イラン仲介で「最大の外交的勝利」!好調な米関係とイランとの友好関係を両立
米国とイランの停戦合意を仲介したパキスタンの存在感が、国際社会で高まっています。パキスタンは、米国との良好な関係とイランとの友好関係を巧みに利用し、今回の合意に貢献しました。
シャリフ首相の外交手腕
パキスタン首相府によると、シャバズ・シャリフ首相はイランのマスード・ペゼシュキアン大統領と電話会談し、停戦合意への感謝を伝えました。地元紙ドーンは、複数の関係者の声として「特定陣営に肩入れせずに対話する能力が、事態打開の要因だ」と報じています。米調査研究機関のマイケル・クーゲルマン氏は、パキスタンにとって「近年で最大の外交的勝利」と評価しています。
多国間協議と中国との連携
パキスタンは、緊張緩和の糸口を探るため、エジプト、トルコ、サウジアラビアと4か国外相会談を開催しました。さらに、ムハンマド・ダール副首相兼外相は北京を訪問し、中国の王毅外相と会談。中国がイランに柔軟な対応を促したとの報道もあります。
米国重視と財政難
パキスタンが仲介に注力した背景には、シャリフ首相の米国重視路線があります。昨年5月のインドとの軍事衝突後、トランプ前大統領の仲介に謝意を示し、ノーベル平和賞への推薦を公言するなど、対米関係の強化を図ってきました。財政難に苦しむパキスタンにとって、米国は最大の支援国です。
イランとの良好な関係と国内安定化
約900キロメートルの国境を接するイランとも良好な関係を維持しており、イスラエルによるイラン攻撃を非難し、パキスタン船籍のタンカーのホルムズ海峡通過許可を取得しています。パキスタンはイランに次ぐシーア派人口を抱えており、イラン攻撃に対する抗議デモが発生。政権として仲介外交をアピールすることで、内政の安定につなげる狙いもあると見られています。