イスラエル、レバノン攻撃継続 米イラン協議は11日に開催へ 緊迫する中東情勢
中東情勢が緊迫しています。イスラエルとレバノンの親イラン民兵組織ヒズボラの間で戦闘が続いており、仲介国パキスタンが自制を呼びかけています。一方、米国とイランの間では停戦協議が11日に開催される予定です。
イスラエルの攻撃とパキスタンの自制呼びかけ
イスラエルのネタニヤフ首相は8日のテレビ演説で、ヒズボラに対する攻撃継続を宣言しました。これに対し、仲介国のパキスタンのシャリフ首相はX(旧ツイッター)で、停戦合意に違反する戦闘が複数発生しているとして、関係各国に自制を訴えました。ヒズボラとの戦闘激化は、地域全体の不安定化を招く恐れがあり、国際社会からの懸念が高まっています。
ホルムズ海峡「封鎖」報道と米国の否定
イランメディアは同日、エネルギー輸送の要衝であるホルムズ海峡が「封鎖された」と報じましたが、米国のレビット大統領補佐官はこれを「誤りだ」と否定しました。ホルムズ海峡の封鎖は、世界のエネルギー供給に大きな影響を与えるため、その真偽が注目されています。
米イラン協議の詳細と米軍の警戒態勢
レビット氏は、戦闘終結に向けた米イラン協議が現地時間11日午前(日本時間同日)にパキスタンで開催されると発表しました。米国側の代表団はバンス副大統領が率いる予定です。また、ヘグセス米国防長官は、対イラン軍事作戦で使用した米軍戦力は「全体の10%未満」に過ぎないにもかかわらず、「圧倒的な軍事的勝利を収めた」と成果を強調し、イランが停戦を順守し、最終的に戦闘終結に合意するよう、米軍が中東地域にとどまり「警戒を維持する」と述べました。
停戦合意の範囲を巡る米イスラエルとイランの主張の相違
イスラエルは、米イランの停戦合意について、米国に対して「ヒズボラを含めないよう強く主張した」と説明しています。また、対イラン作戦についても「まだ達成すべき目標がある」と述べ、必要に応じて戦闘を再開する可能性を示唆しています。一方、米国は「イラン側は停戦の範囲にレバノンも含まれると考えていたようだが、実際には違う」と主張しています。イランのカリバフ国会議長もXで、「レバノンにおける停戦が機能していない」と非難し、今後の対米交渉に影響が出る可能性を示唆しています。停戦合意にレバノンが含まれるかどうか、米イスラエルとイランの主張は対立しており、今後の協議の行方が注目されます。
中東情勢は依然として不安定な状況が続いており、関係各国による外交努力が求められています。