朝井リョウ「イン・ザ・メガチャーチ」が本屋大賞を受賞!書店員が選ぶ、最も売れたい本に輝く
全国の書店員が選ぶ「第23回本屋大賞」が9日に発表され、朝井リョウさんの「イン・ザ・メガチャーチ」(日経BP)が栄えある大賞に選ばれました。昨年「カフネ」で受賞した阿部暁子さんから花束を受け取った朝井さんは、スタイリッシュなグレーのスーツで登壇し、喜びを語りました。
小説は「たった一人」で書かれるもの
朝井さんは壇上で、「小説はいつまで経っても、どんな編集者と組んで書いても、たった1人で書いているものです」と語り、自身の創作について率直な思いを明かしました。そして、「自分の偏り、自分の極北を書くのが小説ですが、今回、本屋大賞というたくさんの極端、極北が集う場で、そういう本棚の一部になれたらいいのかなと思ってます」と、謙虚な姿勢を見せました。
書店員への感謝の言葉
さらに、朝井さんは「たくさんの書き手の極端、極北が並ぶ書店という場所を守ってくださっている書店員の方々に感謝します」と深々と頭を下げ、書店員への感謝の気持ちを伝えました。書店員の方々が、多様な価値観や個性を尊重し、本を通じて読者と出会う場を守り続けていることへの敬意が込められています。
「イン・ザ・メガチャーチ」とは?
「イン・ザ・メガチャーチ」は、昨年9月に発売され、5か月で23万部を突破した話題作です。アイドルグループの運営に携わる男性、心の傷を癒したい大学生、舞台俳優を応援する女性の3人を主人公に、ファンダム経済の光と影を描き出しています。世代も立場も異なる3つの視点から、物語の持つ力、そしてその功罪を鋭く問いかける意欲作として、多くの読者から支持を集めています。既に「未来屋小説大賞」「あの本、読みました?大賞」も受賞しています。
本屋大賞2026最終結果
本屋大賞は、全国490書店、698人の書店員の投票によって選ばれます。上位10作品は以下の通りです。
- 1位:「イン・ザ・メガチャーチ」朝井リョウ(日経BP)
- 2位:「熟柿」佐藤正午(KADOKAWA)
- 3位:「PRIZE―プライズ―」村山由佳(文藝春秋)
- 4位:「エピクロスの処方箋」夏川草介(水鈴社)
- 5位:「暁星」湊かなえ(双葉社)
- 6位:「殺し屋の営業術」野宮有(講談社)
- 7位:「ありか」瀬尾まいこ(水鈴社)
- 8位:「探偵小石は恋しない」森バジル(小学館)
- 9位:「失われた貌」櫻田智也(新潮社)
- 10位:「さよならジャバウォック」伊坂幸太郎(双葉社)
朝井リョウさんの「イン・ザ・メガチャーチ」は、現代社会が抱える問題や人間の心の機微を深く掘り下げた作品として、多くの読者に感動と共感を与えています。ぜひ、書店で手に取って、その魅力を体験してみてください。